音楽備忘録1164 Rockと経済➊
本業でも副業でも稼ぎが悪く意欲も希薄なオッサンが語るのも何だけど、伝統的にはRockって貧困との闘いがテーマにあるもんなんだよ。
今となってはゴージャスRockとかリア充Rockとか何でもアリにゃなったけど、そんなのが輝くのも粗野で汚くてでも心に響く様なのもあってこそなんざます。
っつうか大富豪がもっと大勢Rockに肩入れしてくれてたら、俺言い自称Classic系みたいに既得権益だけで地位と生活が保障されとるだろがい。
わ兎も角幾らRockだって貧にも限界があり、実は世間がある程度リッチな中で恵まれない口ってのじゃないと成立しねんだ。
このオッサン昭和後半⅓はリアルタイムだったんで感じてるんだが、Rockに足りない経済状況だとFolkの方が隆盛になるらしいんだ。
高度成長期と言えど敗戦でスッカラカンになった処からの再興なんで、夢に満ちてはいたけど昭和50年代に入る迄は世界的にはまだ裕福なんかじゃ無かったんだ。
その前にエレキブーム(所謂テケテケね)があったっても、世間全体からしたら極一部の不良呼ばわりされても堪えられる奴等だけでさ。
医者や重役の子息の中でワイルド寄りってな身分ででもないと、道具が高価で買えやしなかったん。
その当時のご家庭用でTVならカラー・冷凍庫・クーラーは絶対的贅沢認定で、令和の酷暑程酷くはなかったが病で床に臥せったてりしたらホントはクーラーはちっとも贅沢じゃ無かったのにさ。
そんなご時勢では歌とアコギさえありゃ成立するFolkじゃ無いと、誰でもかじれはしなかったん。
それでか今の日本には俺の大っ嫌いなわ無関係か…のアリスみたいな、Folkの癖にやたら暑苦しいのなんて全然居らんくなっとるやろ。
或は↑より後のChar氏ですら歌謡界に属さないと市場が未形成だったんで意図的にそうしたとか、だから演るにも食ってくにも安定し出したのは平成になって以降だったん。
のがアベノミクスなる愚政でズタボロにされたお陰で、経済状況がやっと戦後と言えた当時位に出戻っちまってんだ。
故に歌詞や曲のコンセプトに直接反映させるかどうかは別としても、数多の音楽ジャンルの中でRock系の人なら本来経済への関心は高目にならざるを得ないもんなんよ。
寧ろだからこそ表面的には「名誉?金?、そんなの知らねえ」みたいな振る舞いに至ったと言っても過言でなく、どう間違っても儲かりさえすりゃ構わん奴等との混同を嫌っての事。
ので経済を気にするったって極々一般庶民的感覚での話しなんだが、例えば消費税の実質的な負担が大きいのって成金君より庶民の方やんけ。
そこへ経費負担の特殊性が加わるんでお金に関して、気にしないのは可能でも無視するのは不可能なんどす。
その内容の内今回は社会性にだけ触れるが、先ず誰でもお世話になるのが当然の物程お手頃価格となり易い。
庶民レベルでそれが最も具現化してるのがカラオケで、黎明期は機材その他諸々今より遥かにショボかったがあんなに安くはなかったんだ。
と言っても数字上はずっと値上がりしなかっただけに近いが、平成初期頃迄は給料も物価も上がり続けてたからねえ。
それが劣化本邦では市場規模に対して音楽産業をメタボ化させ過ぎたせいか、単体ジャンルだけでは収入不足になって。
十把一絡げにJ-POPとしときゃギリギリ足りても、Rockっと銘打つとイカンらしい。
もし呼称だけで実害が無きゃ平気な人も居ようが、企業は収益効率を上げる為なら何でも強要させるご時勢。
俺知りだとthe peggiesはもしかしたら失礼乍ら齢のせいかも知れんが、Rock系ガールズバンド特有の楽しさを録音作品からはスッカリ失ってしまった。
それで別項で「メジャー系を目指すな!」なんてのも書き殴ってるが、↑の柔軟な遊びの面白味を損ねては大企業のコネでアニソンの仕事を取れてもかつての様な評判を得るのはもう無理だろう。
こんなオッサンがそもそも名前を知って覚えたのは、B級アニメの主題歌でも独特な面白さがあったからだったんだけどなぁ。
<つづく>
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