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2022年9月25日 (日)

音楽備忘録1136 不当低評価の是正⓯

今日は前回の流れから過去日本の、リズム隊の正しい評価について論じさせて頂きませう。
世代的にMetalやFusionの勃興期の渦中に居たんで、近年迄個人的には随分孤軍奮闘を強いられてずっと淋しい想いをさせられて来たから吠えたるでぇ。

その1:山下達郎の録音作品
一般認識だと青山純と伊藤広規だろうし誤りでは無いが、彼のスタイルの確立に貢献してたのは上原裕と田中章弘だった。
尤も杜撰大王やさかい比較的近年迄思い込み誤認をしてるは、今でも一々Wikiのお世話にならないとフルネームすら綴れない体たらくだが。😓

作品が最も売れた時期なら確かに青純・広規コンビのだったが、それはプロとしての存在が一応認知された後での事。
世代的にリアルタイムだったから耳には入ってたが、もっと聴きたいと思ったのの大部分は上記2人か本場米録音のだったんだ。

その2:オリジナルメンバー期の甲斐バンド
洋の東西問わず’70年代の内にデビューした人達はその後と比べると皆基礎が比較的しっかりしてたが、ここでは敢えて難度的には失礼乍ら最も低かった松藤英男+長岡和弘を取上げとこう。
最近頻吠えの如く所謂演奏技術はあるに越した事はないが、楽曲に対して有効なのはどんなに簡単でもどれだけフィットしてるかアシストになってるかだ。

ここに着目するとローテクなのに名演が出来てる程「音楽スキルは高い」訳で、演奏技術みたいに明確な判別が難しいだけにこんな捉え方もかなり重要なのよ。
そして次の例示ともリンクしてるがその差は俺言い「曲の寿命」に表れてて、かつてのハイテクが後の進化で普通になってから顕著になるんだ。

その3:日本での多弦Bass黎明期
ユーザーとしてはカシオペアの櫻井哲夫等が印象にあるが、正直米のNathan Eastの様にその拡大した音域を上手に使ってたとは俺には思えなかった。
これに関して日本は未だの感が強く、その根底には海外より弦楽器の調音は自由って発想が乏しいからなのかな。

所詮は大して広くも無い俺知り限定ではあるが、最低音弦の1音下げ(E→D)程度でも海外ではそこそこあったのに昔の日本の主流系ではお目に掛った記憶が殆ど無い。
確かに弦が増えれば可能性は広がるが、必然性が先に生じてから増やすのとではやはり違いが出ても仕方あるまい


その4:Drumサウンドの没個性な画一さ
これは何もDrumsetに限った話しじゃ無かったんだが、他パートと比べて大してHi-Fiでも無いのに特にバスドラが全部同じサウンドだったのは完全な汚点だわさ。
尤も少し掘るとそれはOn Micの限定で、私的には爆音耐入力を備えたStudio Condenserタイプが当時の国内には僅少だったのが不味かったのかな。

俺も後から知った事なんであまり上から語るとけしからんが、本家では時期的な関係もあってOn Mic黎明期はダイナミックタイプでやり始めちゃいなかったんだよ。
何でも録れちゃうStudio Condenserつまり当時だとほぼ球のNEUMANNのみだが、同じMicで様々な収録方法をあっちじゃ試せて聴けてた訳さ。

それを抜きでやっちまえば、要は「位置差だけの比較」が出来て無いからねえ。
その証拠ってのも何だがCongaとかは充分イケる音になってるのに、DrumsetのOn Micのだけがどうにもどれもパッとしくなっててよ。

これ杜撰流では「昭和の悪しき伝統」の一部で、音でも立場でも正にDrummer受難ってな感じだったよ。
日本じゃ長らく1に歌詞2にメロディが大忖度で、他は添え物って差別が根強いらしくてイケねえぜ。

只それも随時頻吠えの如く、だったら朗読とアカペラの方が邪魔が一切入らんからお得ずら。
「音楽にしか無い部分」って視点からすれば、実は伴奏やリズムこそが固有の存在なんだけどねえ。

ほんでそんな大忖度をして貰っても損するのが俺言い「声の弱っぽい歌手」で、控え目な伴奏しか許されないから激しいのとか強い曲を一切演れなくなってまう。
おまけに随時頻吠の比較芸術の真髄も利用不可になって、弱さをもっと強調しようにも比較対象(この場合は伴奏)との落差を大きく出来ないんだもん。

<つづく>

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