音楽備忘録1131 ネタ元⑦
ここでの前述で番組テーマ曲も有力候補と書いたが、近年は低予算化の影響もあってかマイナー番組やB級アニメ等以外のクウォリティ低下が凄まじい。(普通に考えると変だがそれが実態)
ので昔より簡単に目立つ所から頂こうとすると失望し兼ねない面倒さが生じちまったが、ポピュラリティを追及する人にとってかなり重要な長所があるんだ。
音楽が主役の場合は、作者の都合で想定より多少小節が増えたり時間が伸びても構わない。
だが脇役の場合与えられた時間はほぼ絶対の存在なんで、例えば俺の文章みたいに説明に手間取ってたりする訳にはどうでも行かんのよ。😢
その点質的にはTVより期待出来る映画音楽も、TV映画(今はもう死語け?)の方が好材料が多かった。
尤も映画だってモノクロ時代のみたいなローテクのだと(半失礼)、恐ろしくアッという間に終わっちゃうのもあったわさ。
まっどれにせよそれ等は極力説明不要(ここでは音での説明)な纏め方を要し、そうしなきゃ曲の本編を流せる時間がどんどん減っちゃうかんね。
したっけどんな部分で一般用途!?の音楽と、違いがあるか列記しとこう。
その1:インスト若しくは歌より器楽の比重が重くなり目
番組の演出次第ではナレーションや挨拶が重なるケースもあり、歌が邪魔になる若しくは歌詞を全部聴き取れる状況では無くなる。
し下手に言葉に依る制約が付くと開始当初は良くても、後になって番組内容と合わなくなる事も。
その2:歌詞の量と使える言葉の制限が強い
テーマの趣旨縛りと時間枠からの語数制限もだが、それ以上に細かいのとか独特過ぎる表現がフィットしなくなる。
お客さんの興味対象は大抵は曲より番組自体へ向いてるから、聴く・考える労力ほぼレスの分しかその場では認知して貰えない。
その3:音の仕掛けでも一定以上の時間を要するものは全て使えなくなる
もしドラマチックとかワイドな表現をしたいなら、かなり次の展開を早くしなくてならない。
だがそれでいて如何にも急いた感じがしては駄目だし、聴ける頻度も少なくなるから例えば3回目で漸く理解出来る様なのは使えない。
これ等から必然的に受ける感覚が同等なら極力シンプルが求められ、秀逸なコピー(言葉)の様にたった一言で全てが伝わり意図した世界観に浸って貰えるようにしとかなきゃなんない。
んがそれってポピュラリティの根幹で、時間余裕があったり放送禁止用語不問の時だって無駄に難解にして得する事は先ず無いよね。
音楽が主役のでは番組テーマやCMの場合より大抵枠は緩く大きいけれど、例えば4小節のをホントは精製すりゃ2小節で表現可能となれば残り2小節には他の要素を入れられるっしょ。
ここでの精製とは必要度の低いのを省いて行くのが主で、必ずしも何でもかんでも最低容量に圧縮しなきゃなんない事ぁ無いけどさ。
けれど断捨離じゃねぇが音楽だって無駄・不必要にはかなり継続的に注意してないと、何時の間にか余計なのが溜ってっちゃってゴミ屋敷化したりするのよ。
なのでポピュラリティが少しでも気になる人にはほぼ絶対、コアヲタ道まっしぐらの人でも何か怪しさを感じたりしたら耳を傾けてみた方が良いんじゃないかな。
ニーズとは距離感が結構あったとしても、良い意味での極例は整理対象ポイントが最も分かり易いからねえ。
但しもっと奇抜にとか変態的にしたい際は、これ等のサンプルはあまり向いて無い。
つっうかそもそもそんな要望には音楽界内部から探そうってのが虫の良過ぎる話しで、なるべく無関係な処から引っ張って来ないとさ。
Jazz系での不協和音の活用は当時としては画期的だったけど、それ以上の発展を阻んだのは所詮は内輪ネタ(音楽理論限定)だったからだろう。
<つづく>
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