音楽備忘録1121 お気楽に電気楽器を楽しむ方法⓱
もう1回だけ本筋からは逸れるが、ここでは少し希少なLive時の球関係の話しをお1つだうぞ。
主役の機器は以前述の国産初の真空管式ストンプで、そいつがたまたま殆ど歪まない音色も出せるのだったのに由来した。
のを唯の球プリの魔代用にしてた処迄記してたと思うが、歪ませる方へ特化させた多くの回路でそうすれば普通は雑音特性ではかなり劣ってしまう。
この際これの豆知識を披露しとくと、増幅回路の増幅率は必要最大に合せて設計されている。
つまり歪ませ不要のでは想定最大入力で歪まない程度に増幅率を控え目にしてあったのが、歪ませ用では素子の許す最大近く迄引き上げられているのだ。
ので当然歪ませ用のの方が所謂S/N比は大部落ちるんだが、多くの場合感度上昇に伴って増加した音量はその分下げて使われるからそんなに問題にならずに済んでんだ。
のでⅡでこの魔用方法だとわざわざ「小さく入れて大きく出してる」から最悪なんだが、単純な音色以上に過酷環境下での音の通りに大きな貢献があったから敢えてやってたんだ。
のでⅢでそんなだから録音にはほぼ使わなかって、しかも本来はGuitar用のなのにやったのはBassでね。
だから魔でも二乗と凄い事になってたが、当時のLive houseの平均的機材環境の関係もあったんだ。
近年は2流以下の店(スンズレイ)なら全部石ので統一されてたりするが、Guitar用はF社やM社のドンズバほんまもんでBassのだけ国産石のってな冷遇が平気でまかり通ってやがって…。
それで何より困らされたのが冷遇君の音の通りの悪さで、一部を除き物理的出力音圧不足のせいじゃないから大きくしたってロクな事にならない。(大抵は出力だって全然余裕は無かったが…😢)
その頃のハコっていや普通の部屋や乗り物もそうだったんだが、音環境の整備って思想が随分希薄だったからねえ。
だいいち迂闊に音量上げ過ぎりゃ変な共鳴や定在波のラッシュになって、グワングワンゴーみたいに地下鉄のトンネル内騒音みたいにしかならなくってさ。
そんな面で極限の1つ(当時お世話になった関係者さんごめんなさい)の典型と言え、あれもこれも駄目でもせめて○○だけマシだとみたいなのには格好のサンプルだと思うんだ。
因みにその時期ってアマからプロへ必死に登ろうとしてた頃なんで、杜撰野郎だってグライコやらコンプやら他の方法も一通り色々試してたんだ。
今からしてみると日本で使われるAmp類が過渡期っぽかって、そもそも組合せが変なのが多かったのにも苦しめられたがね。
ってな事ってもしストンプ1つ位なら買えそうって時、Guitaristや兼業だったら「無理すれば歪まない音色も出せる」球の歪み系ストンプって魔界基準では汎用でごわす。
実際の音を長期間聴かなけりゃ、球レスでも高機能・高性能のの方が魅力的に見えるだろうけどさ。
それと「パフォーマンス用の道具」は他の一般の道具とは違う面があって、試奏時に7割OKで後の3割は買ってから弄り倒せばなんて思わない方が良いんだ。
「音楽的な音」ってのは気紛れな変質者同然なんで、想定通りに向上・適化させるのが困難なのよ。
だから欠点よりも長所のたった1つでも満点と感じられる様なのを選ばないと、帯に短したすきに長しになり易いん。
人次第で拘り度に差があるから自分はこれ位でと思うのも浅はかで、普段妥協出来てても肝心な処で不足が出ちゃえばハイそれまでよだ。
なので万一間違いじゃ無く球の音が嫌いだったら珍し別だけど、そうじゃ無かったら特に電気楽器では球のにしとけば赤点に絶対ならないって感じなのよ。
本来のお題に沿って言うと、大失敗の危惧が無いからその分「選ぶのが楽」なんてな。
<つづく>
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