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2022年9月18日 (日)

音楽備忘録1129 楽器Amp同士の組合せの話し②

初回は基本的な出力比の目安を述べたが、以前述の如くスピーカエンクロージャとその能率次第で実際に出て来る音圧にはかなりの差がある。
ので先ずは録音やAmpの最適設置が可能な状況限定で、スピーカの相違に依る影響を過去重複御免で綴ってこう。

これに際し条件を付けて限定した訳を先に話しとくと、指向性って別パラメータも影響力を持ってるからだ。
要するに設計次第で「音の拡がり方」が色々違うんで、同一距離・角度で聴いても実際に耳に届く音圧に相違があんねん。

せやけどオッサン正面で聴いとったら平気なんとちゃうなあんた、指向性の広いヤツになる程エネルギーが拡散するから狭いヤツより正面のは小さくなるん。
その代り指向性範囲内だったら音圧変化が僅少になり、これは狭い場所を最低数でカバーする目的のPAスピーカ等で既に採用されている。

残念だが宅のハコなんかが↑に見事合致してて、PAツィータの平均的指向角度30~90°に対し宅では100°もあるのを使ってるよ。
っても設置空間と予算がたった1つ分しか捻出出来ず、今時稀有なPAがモノラルって…。💦

それが楽器Ampでは構造と使用上の都合(隣接してる場合どっちからのか全然分からなくなったら大弱り)もあって、たまに店舖とかにある無指向性若しくは全指向性スピーカはおろか上述広角PAのみたいなのすら滅多に存在しない。
更に使用場所には無響室以外には様々な残響特性があって、これ次第でも最高だと天地が引っ繰り返る程の違い差が生じる。

のも後に筆者に余力が残ってたら掘ろうとは思うが、環境が千差万別過ぎるんで同時に扱っちゃうと訳分んなくなるだろうてのぉ。
そこで取り合えず音響スキルが無くても見分けられる箇所で行ってみるが、その1はスピーカの裏側が封鎖されてるかどうかだ。

空間的に開放されてても高域は後述の事情で裏面からだと得られないが、中域の拡散性はそうしとくと劇的に良くなる。
っても籠っちゃうんじゃしゃーないやんは確かだが、前面側でも高域は狭い指向軸から一寸でも外れれば忽ちその量が低下してるんでね。

観客優先時設置時の奏者耳への聴こえの平均は非指向軸上になる方が多く、それと比べてしまえば裏から音と大差無いのが実態なんだ。
ので観客のみならず合奏者にも配慮するには適した方法で、音響性能的には少し劣っても俺言い「音楽合奏性能」はかなり優秀となっとん。

尤も現代の録音水準だと録音時中低域の明瞭度やローエンドの性能に劣るんで、無観客でも後面開放型エンクロージャのは過去比だとあまり好かれなくなって来てる様だ。
只それも残響の極端に少ないハコやバラ録りも増えたからで、ほぼ単純に距離の遠近に応じた聴こえとなってくれる点で扱いは最も楽だ。

諸事情からBass用では絶滅し掛ってるので何だが、それ以外用途のでは後面開放型同士の組合せならスピーカの総合能率だけ気にしとけば大抵はバランスさせられる。
っても電力出力の値とそこの回路が球かそれ以外の素子かも無視出来んが、こちらの影響度はほぼ固定と考えて差し支えないから一度覚えてしまえば済む。

この件の内容は次回に譲るが、使用環境とスピーカエンクロージャの様々とその組合せはほぼ無限。
なのでこれへの対処の労に比すと、大雑把に覚えときゃ済むヤツなんて苦労の内には入んねんだ…と俺は思うんだけど。

<つづく>

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