音楽備忘録1089 定番と奇抜⓭
クドイ代わりに懇切丁寧…なつもりで前回の内容を掘り下げてくが、音楽での定番は視覚的な形では無く「音の聴こえ」なのを証明する為だ。
っと言った処で今時クドイのは全く流行って無いだろうが、物事には拘るべきポイントってもんがあるからねえ。
ではエレキGuitarがそこそこ歪ませてて、StaccatoやMute一切不使用でキレが少しは出せてた原因をば。
弾き方の方でもアップダウンでは無くダウンだけでってのも粒揃い等には貢献してるが、基本的には用いた楽器とその使い方のお陰だ。
アタック音が際立ち易く余韻が少なくとも平均より長くは無いFender Stratocasterで、必要時Boosterのみで球Ampで歪ませていたからだ。
近年の周辺機器や使われ方では実感し難くなってるが原形Fenderの特にリアPUを無歪みでだと、悪環境下で奏でると殆どアタック音しか聴こえなくなんねん。
これはその昔Country以外ではSingle CoilでもFender以外のが重用されてたのに反映してて、リズムは良く分かっても音程感不足に陥り易かったからだ。
今回この件の検証をと思って初めて近年のRitchie Blackmore本人がどう弾いてるかググッてみたら、歪ませ方式変更と加齢を加味したからかお気楽アップダウンでハンドミュートの他空ピッキング迄使ってやがった。
そんでAmpと歪ませの方を進めてくと、一般的な歪み系ストンプとAmpのOverdriveでは「歪ませる方向」が真逆なんすよ。
全てでは無いが多数派比較だとストンプは安定・小奇麗・余韻芳醇で、Ampは生のワイルドさ・演奏の微細な相違の反映にそれぞれ勝ってると言った処だろう。
別な端的表現をするならAmpの方が音色が変わっても、反応は歪ませなかった時と大きくは変わり難いとも言えてね。
一見幼稚過ぎてアホらしいが、そりゃ元々入力をオーバーさせてただけなんだから至極当然なんだけどさ。
だがストンプでは設計時点で想定されてるの以外は、楽器本体のボリウムを絞って歪まなくしても普通の生音とは大抵特に反応がかなり違う様になってしまう。
のは是又稚拙だが嫌ならOffるだけで済んじゃうんだから、歪ませた時だけの最上を追及してるのが多くてもご尤もですがな。
只これは単純な音色とメカ的部分限定の話しで、音楽的結果と奏法の関係では大差が発生するんざんす。
近年の一部狡猾ストンプみたいにだらしなくアップダウンで弾いてもザクザク云う様なのを除けば、鍵盤に置換比喩すると差し詰めストンプ≒Organ系・Amp原典式歪ませ≒Piano系に近いものがありんす。
なので「実際に出て来る音」に対しての理屈は厳守だし残るけど、それ以外は脳内理論を優先させたらロクな結果は得られへんのどす。
上述本家Ritchie翁の奏法変化は若くイキリ立ってた当時のと完全には同じじゃ無くなってるが、露骨に印象が別物となる程へは至って無かったっす。
それすらアンサンブル全体としては俺より下世代にはかなり失礼かも知れないが、オリジナル編成のメンツと比べるとこの件(Beat生成)ではかなり落ちる面々だったんでね。
又しても殴った後でさする式擁護で何だけど、それだけ昔は只ちゃんと刻んだ音を出すだけでも厳しい諸事情からかなりの腕が無いと不可能だったのよ。
ので総体的に今の彼等が必ずしも劣ってる訳じゃねんだが、本人単体で聴けば今の方が丁寧になったしキレに直接貢献する様にはなってたよ。😵
因みにこの曲Highway Starで翁は作曲段階から携わってる点でも、聴き味をどうしたくて昔はああ・今はそうしてるのかの証拠となり得るんじゃないかな。
<つづく>
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