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2022年8月15日 (月)

音楽備忘録1095 定番と奇抜⓯

定番と奇抜って表向きはそれこそ表と裏だが、全てが正反対かってば強力必須な共通事項ってのもあるんだ。
それは事前知識ゼロでも一定以上理解可能な処で、但し音列や拍子の細部みたいなアカデミックな部分じゃ無くムードがね。

定番ではフレーズの大枠は要素に含まれるが譜面上は同一でも、聴き味が独特だったら耳馴染みが無い若しくは足りないから非認定になる。
但しそんな特殊現象が得られてたなら奇抜としては上等なんで、問題になるのは提供側の意志との一致・不一致だろう。

↑と比べると少し難しくるのが意図した奇抜で、幾ら煙に巻きたくても全く内容が感覚的に理解出来なくなると非認定になってまう。
珍しいとか風変りなのだけは分かって貰えなきゃなんないからで、譜面上ではどうなっても良いが聴いた感じに一定の固有を持たせとく必要がある。

その多くでは厳密さは要求されず、例えばスライドアップさせる開始フレットが1つ位ズレたって構わないのも少なくない。
だがオクターヴ以上スライドしたかどうか等、アウトラインに変化があると耳では同一認定の枠から外れる。

大古典再出ネタでスマソがThe Venturesの巻弦擦り+深スプリングReverbを生贄で説明すると、私感ではあるが「地下道の水溜まりに水滴が落ちた」様な感じから逸脱したらアウトだ。
登場時は奇抜・今となっては死語近似となった定番のつもりで書いてるが、登場時だと到底エレキGuitarでは出せなさそうであった点が恐らく最重要だったろう。

今では逆にかなり何でも出せるのが浸透したんで、「ああ、あれか」と感じられるかどうかにポイントは移動したと思う。
しかし何れであっても音程的にかなり高目になってるのと、その上で音程が上に素早く移動してるのが成立条件には違いない。

又「例の何時もの」に聴こえる様に繰り返さないと人耳に定着しない点と、なるべく少ない回数で印象付けるには独特固有な聴き味が求められる。
この面からは定番は奇抜の「成れの果て」とも看做せ、初期段階と最終段階では定番と奇抜のハードル高さは逆転してるんだね。

「フレーズは大枠…」の補遺として案外リズムは音程よりシビアな様で、概知のではSteve Gadd等で有名な俺言い「タッタラコトン」では譜割りリズムが違うと同等扱いされ難くなってる様だ。
杜撰大王なので未だちゃんとアナライズは出来て無いが、部分的譜割りリズムは完全一致で鳴らす太鼓が異なるKieth Moonの位が辛うじて内包が許されるかねえ。

他ジャンルでも譜割りリズムがリズムパターンを支配してる事は多いが、何故か今昔問わず割と日本では実際より軽視されてる傾向を感じるねぇ。
しかもこれ自体にも傾向があるみたいで子供は素直にそのままを受止め出すが、大人に・詳しくなる程妙に一々論理解析を優先してるかの様な…。

音程を正しく習得するには確かに印象だけに頼ると俺みたいにロクな事ぁねえが、それってどっちかったら「演ってる人の倫理」だと思うんだ。
決して全てでは無いけど比較的シンプルなリズムでの相違と比べると、聴き手の印象に対しての影響は小さい。

そう云や今はもう世間認識は変わってそうだけど、Rockってそもそもは技を犠牲にしてでもノリに忖度するジャンルだったんだ。
ポピュラー系全般も分り易さの為のシンプルさは今だって不変なのからすると、今本邦のリズム感性は鈍感に過ぎるんじゃないかな。

<尻切れ一旦終了???>

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