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2022年8月 3日 (水)

音楽備忘録1083 お気楽に電気楽器を楽しむ方法➒

何ともお役立ち率の低いのばっか続いてるが、他所様じゃ書けそうにも無いからそのまま進んじゃえっと。
で今日の副題は電気楽器用スピーカは、オーディオ等のと比べるとグッと古典的で御座居まー。

現時点でどれ位の人が知ってるか気付いてるか、あたしゃちっとも知りません。
が恐らく真空管主流時代の体験があったら薄々位はと思うんだが、幾ら今より遥かに技術が未熟だったからってそれだけでそうなってた訳じゃ無いのよ。

一般論として球が石より非効率なのは確かだけど、少しだけ詳しく述べると必ずしもあらゆる条件下では無いん。
マンモスPAみたいな巨大出力のになると発熱量こそ大違いだが、エネルギー効率は小出力のみたいな大差は無かったんすよ。

ならば小出力だとなしてったら全消費エネルギー中の、所謂ヒーター電力の比率がとっても大きくなっちゃうからなんだ。
少々古い例えでスマンがかつて電卓(電子計算機)はEL(蛍光管)表示がデフォだったのが、今じゃかなり探さないと液晶のが当り前になってるよねえ。

実は視認性は今だってELの方が優れてんだが、液晶の方が圧倒的に省エネで小型・軽量・振動に強いからなん。
部屋の灯り程度で動いてくれる太陽電池駆動のとかって、液晶じゃなきゃ成立しないんだ。

話しは戻って球の場合小出力≒汎用・ご家庭用のに限って低効率になるし、何より昔の一般家庭の電気容量が今の数分の一とかだったのが決定打でさ。
仮に電気代を気にしなかった処でうっかりしてると、すぐヒューズが飛んじゃってね。(今はブレーカ)

今はブレーカなんでSWを入れ直すだけで良いし、もし又駄目でも余程の事が無い限り宅内配線がやられるとかは無い。
が大昔は幾ら臨時だからって針金なんかで代用しようもんなら、元の全体の信頼性が低いからアッという間に全焼なんてのも全然珍しく無かったん。

つまりは何とか限られた電力で必要な音量を出さなきゃなんなくて、スピーカの能率に依る貢献に大きく依存してたんだ。
これが現代で近いのったら例えば発電機利用の屋外Liveとかで、その辺の関係で楽器Amp用とたまたま条件が似てたんすよ。

少しでも大きくったらPAの方がよりそうなんだけど、今みたいにあらゆる音を扱うとなると能率だけを追及してもいられない。
これも逆説的に見れば大きな映画館とか以外では所謂Vocal Ampが主流だったのとも関係アリで、しかし現場での実質的な「音の通り」に拘ればPAもオールインワンじゃ無い頃の方が良かったねぇ。

それは兎も角そんななんで近年のステレオスピーカの方が低域再生限界は圧倒的に優れてるが、Bass用だからってそんなのからウーハを失敬して来ても好結果が得られる率はとっても低いんだ。
意図的に音量を落せる点では却って能率は低い方が良いんだが、音質も然る事乍ら何しろ反応の違いが致命的。

因みに前回記した自作魔流用球Amp、出力はピークで4W・平均で2Wしか無い。
ぅんがぁスピーカユニットが化石一体型ステレオから拝借した高能率のお陰で、防音室内じゃないとフルテンなんて全く無理な状況でやんした。

又特筆しときたいのが増幅素子が石でもスピーカユニットが楽器用だったら殆ど同じで、万人が「普通の音」と認められる様なのが付いてるのだとほぼ↑みたいなのが限界でそれ以上下げられまへん。
ミュートやサイレント機能レスで生Pianoの音量が下げられないが如く、そんでも金管楽器やDrumsetと比べりゃ随分マシなんだから文句言うなってか…。

<つづく>

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