音楽備忘録1087 お気楽に電気楽器を楽しむ方法➓
音量制限したくても実用限界があるのにプチ触れしたが、これについて折角だからちゃんと掘っときまひょ。
頭だけで考えるともう少し何とかなりそうだろうけど、前回同様他楽器も引合いに先ずはそこから考察しよう。
生Pianoの小音量化で懸案になってるのに、弦の音量ってのがあると思うんだ。
その弦だけに着目すれば最近はエレキBassでも多弦のが増えて、最低音程が以前よりはかなりPianoやOrganに迫って来たよね。
それからするともっと音量も下げられそうな感じだが、共鳴とハンマーアクションの都合を考えるとそうもいかない。
いや正確には物理的になら昔のElectric Grand位迄は楽勝で行けるんだが、そうすると最早「普通のPianoの音色」じゃ無くなっちまうんよ。
個人的印象としてはYAMAHA CPは生ピよりBrightだけど、実際のレンジは生ピはおろかGuitarのエレアコより上は寸詰まりだ。
何故そんなになってるかったらPUインピーダンスの都合で、出せてる高域を工夫して生よりスポイルされ難くしてある。
これは実はエレアコでも近似で、その理由は含有量が多かったからだ。
故に生ピ音色に拘らないならかなりどうとでも出来るもんで、ある意味その結果が「ヘンテコな音色の生ピ」(そんなんあるんかい???)よりデジタルPianoって現況に表れてる訳や。
是又体験から太鼓胴の口径について申すと使用する皮次第の限界はあるが、単純な音程だけなら思ったよりゃ結構下げられるもんだ。
だが胴の共鳴だのバチが皮に当たったのとそれ以外の音のバランスのせいで、不適切な小口径だとアタック音しか殆ど聴こえなくなりやがった。
もちっと具体的には現所持のメロタムが所望より小さいんで、録音ではわざとアタック音を無視するかの様な位置にMicをセットしてんだ。
生耳ではギリギリセーフなのが録ると全然駄目で、極論すればまるで叩きそびれてリムをかすっただけみたいになっちゃうもんだからさ。
音自体はある程度物理解析で特定も可能だが、音楽となると理屈に反する様な部分が平然と色々現るん。
詳細に掘れば何処かに微細なパラメータの相違は出て来るんだが、「えっ?たったそれっぽっちで豹変するんでっか?」って感性とのリンクが非リニアなん。
ほんでも巧い事やりぁ少しはどうにか出来るだろうけど、音色は1つしか使いませんって事ぁ普通無いよねえ。
そうすっと例えばクリーンには最適を作れても、軽く歪ませたらもう全然ダメになったりとか適合範囲を足りるだけ取れなくなるんよ。
要するに基本の理屈よりかなり余裕がある状況にしとく必要がある様で、私的にはそれをBass用のスピーカユニットで実感させられますた。
多分大過去述だが物試でオーディオ用ウーハで鳴らしてみたら、ローエンドは結構毛だらけ猫灰だらけだったが「何Bassか」が判然としなくなっちった。
これエレキの型番とか細かいのじゃ無くって、弦かシンベかOrganの足鍵かみたいな段階でよ。
そこで改めてベーアンのスピーカユニットを分析すっと当然Guitar・鍵盤系よりは低域再生に力は入ってんだが、オーディオのウーハみたいに下さえちゃんと出せれば良いってな仕様にはなっとらんかってのぉ。
中高域が目立って前面に出つつもローエンドも来てたらそれが分かるってな状況になってて、それ故近代的なちゃんとした帯域分割駆動用のユニットじゃ向いてねんだ。
一口に帯域分割駆動っつっても昔の一般用はフルレンジプラスα発想が主体で、高能率の縛りからもそうせざるを得なかったん。
つまり黒い言い方をすりゃ頑強だが出鱈目で大雑把な方がってなもんで、他用途からの流用には昔の程可能性が高くなるんすよ。
但し半ば必然的に昔のは耐入力が小さいんで、本チャン用には少なくとも盛大に数を増やさなきゃなんない。
のが今テーマみたいなのには一種の抜道になるんで、電気楽器を演ってる人は「5Wしか入れられねんじゃ」って慌てて捨てない方が良か。
ってもそんなのが家にまだ残ってたらの話しで、こんなに月日が流れるとねえ…。
<つづく>
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