音楽備忘録1061 定番と奇抜➏
さて勢い込んで次の例曲をと思ったが、これがどうにも特定出来ないので早々に白旗を上げてしまう。
決して諦めちゃ居ないが加齢に依る劣化脳は、こう云うのが最も苦手なのは素直に認めた方がまだ近道になりそうだし。
んじゃどないすんねんったら曲や人単位では覚束なくても、ムーブメントや時期ではしっかり記憶に刻まれてるのがあったんで取敢えずはそんなのから。
と並行して単純な直球SE以外で同等効果のあるのも、手段と用法をセットでだうぞ。
俺忘却を忘れて貰えば実は前回後部にこうなる流れが露呈してて、非ヲタ向けのでは流行の取入れが限定される故の猫も杓子も現象が起こり易いんだろうねえ。
例えばサンプリングでおイタしようにもポピュラー系スター歌手の声だと、本人が積極的に望まないと実現させ辛い。
テクノやプログレであれば面白くなるなら待ってましたの何でもオッケーだが、肉声って弄ると大抵は恰好良くなるよりひょうきんになるでせう。
そんな風に多方面へ気を遣って行くと、結局は無難にオケヒットだけとかに陥り易い。
そうなると所詮はブルータスお前もかパターンにはなるが、サンプリング(同様効果のある音の断片含む)のネタがどんなのか次第ではそれでも耐えられたり😅容認出来るケースもあった。
決め手となるのは「何処かに独自性が残留」してるかどうかで、かつての電子楽器由来のだと幾らかバリエーションがあるにしても何処かの誰かのと大抵は被るのを避けられない。
に対しもしネタが自前であれば在り来りな音であっても、寧ろ他人のと完全に一致させる方が無理な位でしょ。
だったらもっと積極的に「ネタ作り」に精を出しゃ良いんだが、弾けないとか持って無い楽器とかの分こそサンプリングじゃないと出せない訳で。
と言いつつそれは今になってみて思い知った感じで、アナログしか無かった頃は逆に思ってたんだ。
記録メディアの都合から例えばテンポだけとか音程だけを変えるなんて無理で、オープンリールである程度悪戯した経験があるとネタバレする分テンション下がるみたいな…。
ポピュラー系でこれが積極的に使われる様になったのはAmerican Pops全盛期からPsychedelic流行期辺りだったが、理屈を抜きにすれば音的にはそんなのでも充分面白味はあった。
技術的にはほぼ速度変更と逆回転の2つ位しか無かったが、球種が多けりゃその分打たれないとは限らんのと一緒でね。
基本が2択なだけに何処でどんな風にどう使うかに自然と気持ちが向くもんで、音楽に効果のある技ってそれ自体より活用の仕方の比重の方が遥かに重いんよ。
その他に昔の俺が大きな失念をしてたのが、アナログ固有の「無段階調節可能」だった部分でさ。
上記後者のが杜撰大王ならではのパターンでして、当時何の気無しに散々活用してたのがデジタルになってから初めて「ありゃ同じ様には出来ないや」とね。
最初に懸念を持ったのはKORG Poly-800って初めて自分で買った(それ迄常時借用💦)Syntheの、Joystickがピッチもモジュレーションも深さに階段感がハッキリと…。
っつうか音源(DCO)も鋸歯状波じゃ充分に階段が体感可能で、けど廉価版でBit数が最低限だから高いヤツなら平気かもと思ってたんだけどね。
エレキのアームやSlide奏法みたいに全く気分次第で中間域をとかしようとすると高額のでも、曖昧さや出鱈目さがどうも足りなくてアカンかった。
これで再現性で断念に至ったのがストンプタイプのAnalog Delayでの魔用で、音が出入りしてる最中にTimeつまみを弄るとEchoの間隔のみならず音程もズレてくれるってのでさ。
音への効果としてはテープでも同じなんだけど、テープだと急激に速度を元に戻すってのが無理じゃん。
ツマミを回すんだって決して0秒とかにゃならないけど、回す人の根性と持ち主が部品の早期劣化を怖がらなきゃ格段に速い。😅
因みにテープスピードのだってツマミを回せる早さは同等だが、実際にテープが指定速度に到達するのは慣性モーメントの影響が収まってからですから。
万一実験して↑を覆してやろうって方が今更居られたら尊敬こそ致しまするが、恐らく余程特別な対策を盛っとかないとテープが弛んで絡むか切れちゃうと思いまっせ。
それでかどうかはアタシャ完全に存じませんが、DJ氏がより消耗の早そうなレコードではやってもテープでこんなのってのは記憶に御座居ません。
<つづく>
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