音楽備忘録1056 音質の硬い柔らかいの真実➏
続いてはスピーカやMicで自然界に逆らう程高速反応のが出て来たのについてで、勿論理由も無く挑戦した訳じゃ無いんだけどね。
こんなのは乗り物や急傾斜地に家を建てるのとか他にも幾らでもあるが、何れも「有事の際は高リスク」って有り難くない条件が付いて来るもんだ。
今回のは環境的に普通より音が遅れるのの対策とか細部ディテールの更なる再現が目的だが、俺言い「際限無きディテール盛り競争」の勃発とそれが未だ終息の気配すら見せないのが害をもたらしてる。
これって男尊女卑並の片支持で、細部ディテールの維持が効能を発揮するのは全体像にゆがみ等が無い上での話しなんだけどさ。
視点が近過ぎると細かい粗は容易に分かるが、全体の僅かな変形とかは却って気付け憎くなるじゃん。
本来純粋に音楽を聴こうとしたら全体像となる筈が、装置選択時は性能に気が行って物理的判定に偏りがちだわな。
そんな時にディテールの方が断然差が明解になるんで、ついウッカリ深刻な全体象のゆがみをロストしちゃってんのよ。
又この件に関しても選択時の「連続試聴時間」と関係が深く、どんなに漫然と聞いてても一定時間を越えりゃ疲労度の差になって表れるんだけどな。
だが忙しさの他疲労限界の個人差がとても大きいんで、何分経てば誰にでもってならない上「何時来るか」がハッキリしない。
加えて疲労の原因成分次第でもXデーならぬXタイム(そんな語あるのか!?)が大巾伸縮するんで、現実的には膨大な体験からしか大体どれ位になりそうかの予測も出来ないんだ。
そんな状況が俺言い「疲れるスピーカ」であるかどうか知れるのにも時間が掛かり、それがMicともなればLiveの録音屋でもないと長時間連続って滅多に無いから余計把握し辛い。
更に駄目押しとなってるのが悪流行の影響で、「柔らか疲れない群」の衰退が著しい処。
かつては両雄共存の時代もあって硬組:JBL,Electro-Voice等、柔組:Altec,TANNOY等だったんだが…。
今日に柔組でかつての姿を残してるのったら、Guitar Amp用のCelestion位だけになっちまった。
それからするとエレキGuitar奏者には分かる人が多そうな処だが、硬組Effector乱用や非整流管仕様の主流化でかなりスポイルされてて意外と少ない。
それでも爆音と他メーカスピーカとの比較機会がそこそこ与えられてるから、候補生としては有力な方かもしれない。
一方Micの方ではハイエンドクラスに球で柔組のが生き残っちゃ居るが、一般人があり付ける機会の少ないのが惜しい。
これ等は現代では増幅素子の球と石以上に両極の体験が困難化してるんで、理解してる人が希少化するのも仕方無いっちゃ仕方無いんだけどね。
でももし比べられたらかなり一目瞭然で、尚且つ柔らかきゃボケたり地味になるもんでも無いのもね。
何よりそもそも重大な要素を握ってるのが音量で、不快と感じない範囲の大音量では全部・息を殺さずに済む程度の小音量になれば主役位しか聴こえなくなって当り前。
なので俺忌避の無理くりコンプも提供側で掛けちゃってるから迷惑千万なのであって、極小音量で全貌把握最優先の際は掛けた方が聴き易くなる。
と聴き方の自由剥奪に繋がってるから駄目認定してるだけで、大音量も出せるスピーカで不要に硬くするのが不味いんだ。
つまり後からでも出来るヤツは先にやらなきゃ良く、ユーザーに自由にならない部分はもう少し想定範囲を広げといてくれたらねえ。
それでも音楽非関係者なら流行尊守だろうと何だろうと構わねえが、仕事なのに毒入り食品みたいなのを容認するのは俺は気に食わねえなあ。
<つづく>
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