音楽備忘録1072 音質の硬い柔らかいの真実➓
さてここまで記して来た不要瞬間過大音量は実際に硬さの主役なケースが多いが、他の要素で耳に辛くなるのだって勿論おま。
2番手として考えられるのは奇数次高調波歪みと混変調歪みだが、後者はFlute大合奏の逸話!?で概述なので前者の方をば。
空気でだって全然起らんくは無いが、やはり音に電気が絡んだ際に起こり易い。
音→空気の振動→無理してゆがむになれば、それも立派な一種の歪みには相違ない。
だが↑に「ゆがむ」と書いた通り音もそれに伴って変形させられるが、何処かの散らかりStudioみたいに同居する他の物が共振・共鳴でもしない限り新たに「余計な何か」付加される様な事は殆ど無いんだ。(残響・反響等は除く)
そんな反応の仕方が常に良いもんでも無いけれど、そうなる前よりボケたり籠ったりはしても尖ったりキツくなったりは原理的に無いカードなんだ。(残響・反響等は除くⅡ)
それに対し電気経由で電気的に飽和すると必ず高調波成分が勝手に足されちゃって、それ故特殊な状況以外では耳には優しくない方向へ行っちまうんよ。
ほんだば↑特殊ってのは意図的に歪みを利用する様な場合で、エレキGuitarのなんかが最も分かり易いかな。
昔だと打楽器系の不要ピークを、録音メディアのテープでわざと頭打ちさせるなんてのがあった。
只何れも使用前より使用後の方がキツくなるのを周知した上で施すんで、例えば超高域は無歪み時より適宣削ってあるのが多いんだ。
最早ストンプもAmpの機能もあり余る程盛り沢山になってるのに、未だ楽器本体にToneツマミの付いてるのの方が多いのはこの為でもある。
俺としては高域を削ってから増やすんじゃS/N比で不利だから嫌なんだが、現行品のAmpで超高域を削れる機能の付いてるのが極少数派なんでさ。
けど楽器はマイルド・歪みはワイルドにしたい際は、Ampで削ると歪みの高調派成分も幾らかは減るものね。
ので好みじゃないからって全否定はしてないんだけど、せめて両方が出来るのでももう少し出してくれたら俺の気も晴れる!?んだけどなぁ。
因みにこの少数派の代表格ったらVOX AC-30で、パワー段に「Cut」って名称で付いてるツマミがそれでんがな。
この機能とかで超高域を押さえれば必然的に音色にも少しは影響があるが、音楽的にはほぼ無効で耳健康にだけ大きな影響がある領域なんだ。
それを多くの人が見逃してるのはテスト時の音量不足とか、アンサンブル内で試してなくて実感を得られて無いからなんじゃないかな。
随時頻吠えの如く人耳の周波数毎の感度って音量次第で特性変化があるんで、家等の小音量時にはこれでも足りない位と思っても本番の舞台でドカァンと演るとまるっきり過剰だったと後の祭りに。
又後者のア内に入れば他と悪干渉する存在は全体を濁らせて明瞭度や分離度を損ねるのと、逆に邪魔にならない程度に抑えられてたら全く聴こえなくて「出しとく意味が無かった」ってさ。
要するに最低の環境下で価値の残ったのが本当の音色構成成分で、高域を盛りたいにしてもポイントとかコツってのがあるんざんす。
と言いつつ俺自身未だホントにこんなで平気かと何時も不安に感じてたりするが、それでかつて極力盛った処でポイントが不適切だったのは単にホワイトノイジーになっただけだったよ。
そう云や高域の抜けの良さとか籠り感の少なさでは、従兄のCymbalのEQは何時も秀逸だったなぁ。
機材レベルはどっこいどっこい・音響機器の知識と操縦はこっちがちょい上、だが肝心の鳴らし方自体には雲泥の差が昔は明確にあったから音源自体の影響が最大要因ではあったんだろうけどね。
最良時にどんな響きになるかをあっちは熟知こっちはほぼ知らないのが、EQ等する際にポイント認知にも及んでたんでしょうなぁ。
そもそも音生成の順位からして大元の影響が最大なのは誰でも容易に想像付くだろうが、それがすっと後々まであらゆる面に予想以上の大影響が持続するってのは分かり足りて無い人が多いのかもね。
<つづく>
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