音楽備忘録1079 お気楽に電気楽器を楽しむ方法➑
石でLCDモニタを代用する位なら球のだって…、そうです日本では昭和50年位迄に真空管に興味が芽生えた人にだったらそんなチャンスもありやした。
俺の場合実行したのは上記の4年後だったが、該当機は昭和40年製のオープンリールテレコでやんした。
残念だけど今に至っては恐らく地方の旧家で、立派な蔵なんかがある様なの以外自前供給は無理そうだ。
ヲタとしてオークション等で買うのを否定はせんけど、電気楽器と一部のオーディオ用だったら部品を掻き集める方が良いんじゃないかな。
まあそうとしてもどんなのなら魔用可能かは必要な知識なんで、社会貢献度は極端に低いが参考も兼ねて続けよう。
第1候補はMic入力の付いてるので、業務用のじゃ無きゃ球の時代のは今のより入力インピーダンスは高く設定されている。(一般用Micの仕様の都合)
それだって電気的には大抵はミスマッチなのが多いが、感度に関してはまあまあ一致してんでね。
但し過大入力で継続使用する様な前提にはなってないんで、Crunch以上の歪みを続けると壊すリスクはある。
魔用でもAmpでの歪みを求めないならLine入力があればで、これが第2候補になるかな。(その頃の外部入力はLine InよりAUX In表記の方が多かったのにプチ注意)
候補1は拡声機能を考えん限り録音機にしか無いが、候補2の方は再生専用装置でも昔の程付いてるのが多かった。
一体型ステレオ(ステレオオーディオラーとかって今だと良く分かんない呼称のタイプの)では案外外部入力の無いのもあって、当時としては既に「全部乗せ」したつもりだろうからやむを得ない処だろう。
その点「唯のラジオ」だと大昔は汎用ソースがほぼAMだけだったからか、拡張性に結構力の入ってるのが多かったんだ。
TVでも球時代のは外部入力端子付きの方が多かったものの、この用途では全く使わないブラウン管の分が色々と無駄だから向いてるとは言い難い。
それでも一寸興味深いのはソース機種数が今より少なかった昔の方が拡張性を持ってた点で、家電全体が高価だったり希少だったからなんだろうな。
前述の通り素材の確保はかつてよりかなり厳しくなったが、多少の改造等が出来る様になるとそれだけでも随分道は開ける。
俺のケースだと元はどれもそのままの形で流用してたけど、数が増えて来ると置き場所が問題になってさ。
TVは論外としてラジオも周波数表示が純粋な物理式だもんだから、その為だけでもかなりの空間を占拠していた。
加えて電波を扱う為の共振コイルも結構場所塞ぎで、テレコの場合は駆動関係のメカ部分に至っては場所のみならず重さでもかなりなもんだったからねえ。
無償で手に入ったのは全部Monoのだったのもあって、その系統のは石の一番新しい(っても50年は経過してるが)のだけ残して解体しちまった。
球のは3台の内2つは同じ形のだったんで、それに搭載されてた自動録音回路をコンプリミッタにしてやろうと目論んでね。
処がロット違いのお陰で出力トランスのタップに違いがあるのが後から分かって、野心はちっとも萎えてないが保留となっている。
が残りのは他の雑多なジャンクと抱き合わせて、15年程前から小型Ampに変身させて随時使用中だ。
現況必須ニーズは生じて無いんで直ちにグレードアップしたり改良する予定は無いが、やるとしたらああしてこうしてってのの蓄積は色々ある。
のに進歩を停滞させてるのはスピーカユニットの事情で、手持ち限定だと楽器用で相応しいと思えるのが無いんだ。
現用のは別の一体型ステレオのウーハなんで最適では無いが、しかし能率最優先な処はそれに依る反応の仕方も含めてそこそこ合ってるんでね。
これ古株さんだと知ってる人の方が多いんだけど、電気楽器Ampの開発当時って今みたいに○○様専用ユニットなんて殆ど無かったんだ。(カスタムメイドは除く)
だから耐入力さえクリアしてたら、球時代のやたらに古いスピーカユニットって流用出来るのがかなり多いよ。
もっとぶっちゃけちまえば要するに楽器用のだけ古代のが生き残ってる様なもんで、只現代標準からしたら耐入力が小さ過ぎなのが多いから実行例が少ないだけなんだ。
<つづく>
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