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2022年7月11日 (月)

音楽備忘録1060 音質の硬い柔らかいの真実➐

毎度話の順番があべこべ気味で済まないが、今回は「自然界では存在しない硬い音」について掘り下げとこう。
是又何時もの如く「但し書き」必定で面倒だろうが、それすらも誤認の源となってるから頑張って読んどくれ。

自然界では…ってもっとちゃんと記すと、日常生活での一般的な音源と耳の距離関係にあればが付くん。
普通聴者として聴ける音って奏者と交錯しては演奏が止まったりし兼ねないから、最低でも凡そ人1人の活動範囲分は音源から離れる事になるよね。

近年は諸々から↑を逸脱するのもそこそこ出て来てるが、平均的な演奏会場では観客数もあってある程度音源からの距離が出るのがやっぱ普通ずら。
それが用途を限定しない楽器には「聴取標準距離」となり、これに従った音創りをしといてんだ。

スピーカにしてもニアフィールドモニタとかピロースピーカは標準より短距離仕様にしてはあるが、それだってヘッドホンよりゃ更にはインナータイプよりゃ設定距離は長い。
これが舞台用の楽器AmpやPAでは遠距離仕様とするのが普通で、尚且つ出力の大きいの程設定基準も遠くしてある。

ってぇか非力なのだと遠く迄届かないからって方が分り易いが、同程度の出力でエンクロージャ方式にバリエーションがあるのは主用途の違いの反映でもある。
何れにしてもWalkman登場後の1980年頃迄は、ヘッド・イヤホンだけが耳に特殊な近距離の存在だったん。

で↑の特殊以外は間が空いてる→邪魔が入り易いんで、厳しい使用環境が予測されるの程対抗策としてどんどん音色が硬目になってって。
可能性としてはそれ位の時点から硬過ぎミスマッチの危惧が発生したが、当時のその手のは高価・大柄・扱い面倒と三拍子揃ってたから用途外利用は稀で済んでたとな。

即座に感じ取れるやかましさとしてはその時代の一部のが最もキツかったが、明らかに立派な彫り物背負ってるから離れようなんて感じで半自動的な自衛の道が残ってた。
のがスピーカを中心とした反応速度が天然状態現実を上回り出すと、聴き出して数分位では硬さ過剰なのが分かり難くなってさ。

それが初期の頃は天然基準が皆記憶に克明に残ってたから或は直に比べられたから、少なくとも灰色認定は出来てたんだ。
だが習慣とか環境って時に恐いもんで、要するに「赤信号皆で渡れば怖くない」になってたん。

こんな古い死語を持出したのは単なる偶然か、丁度時期が大体一致しとって。
もしかしたら天然か人工的かより音の硬柔でも、既存のへ飽きた人が多かったのかな。

加えて日本等では居住空間の更なる縮小で生活空間での爆音が完全否定されたんで、言うなれば硬過ぎの害悪が地下に潜っちゃったんだ。
けど普段見えなくなっただけで駆除はされてなく、真相は疲労度増加や心地良さの低下を強要されてるだけなんですよーっと。

これに関し私的積年の疑問で瓦解したのが1つあるが、JBLのモニタスピーカの音質だ。(多分4311)
俺の好みとしては音は筋肉質で入ってるのは全部聴こえる方が好きで、だから俺言い柔組のの真の実力はずっと理解不足且つあまり魅力的に感じられなかった。

処が後年になって好きだったそのJBLを聴くとこんなにギクシャクカチンコチンだったっけってなって、でも再生内容に欠損が無いのは昔のまんまでどうしたかと感じて。
っつうのがあーそうか多少聴くのに高負荷になっても、昔はそんなのでしか全部聴きを可能にする方法が無かったんだなって。

駆動に供せるAmpも所詮石だと艶には乏しいが、後年のみたいにクッキリスッキリじゃ無く案外モヤっとしてたしね。
ので当時なら今よりは硬くなかったろうし、そんなAmpの弱点を補う必要があったんだろう。

<つづく>

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