音楽備忘録1037 ギター・ベースのネックの話し➄
今度はBassの指板巾へ行った後総括へ進もうと思うが、近年は長さには敏感なのに巾には鈍感な風潮を感じるな。
音域の低さからすると長さの方が本来は妥協し難い処で、一寸スケールを綺麗に押えてなぞれるのだけに気を取られ過ぎちゃってんのかな?。
確かに若番フレットの辺りではスケールへの影響は小さく無いが、丈を詰めて解消するのは同一弦の場合だけなんす。
オクターブフレーズ等になると指間隔は三角関数状態になるんで、巾だって詰めたら結構貢献してくれるんだよ。
もしFender系原典音色じゃ無きゃ嫌なんなら、概述の如くPUの都合で受容れるしかないけどさ。
近年の主流タイプではコンストラクションはほぼそのまま踏襲してても、PUは新規独自のも少なくないよねえ。
となるとスラッププルの指入れさえクリアしてれば、もう少し狭巾に出来る筈なんだ。
これで検討すべきが是又概述だがGuitarだと弦の単独押えが不可だったStanley Clarkeですら、必ずしも特に広巾のなんか使ってないのにご注目。
私的には特に劣化本邦のが解せんのだが、道路が狭いままなのに広巾な車を皆平気で買っちゃうのとかと似てんじゃね。
つまり世界標準の「感覚」からしたら、Bassであっても「もっと狭い中で頑張る」もんなんじゃって思うんよ。
コントラバスがあんなサイズになってんのは1に共鳴だが、弦間隔は最も激しいbowing時に隣接弦に接触しない様にってのがある。
更に概述の久々再出になるがだからあっちじゃ「Bass Guitar」って呼称があって、用途はBassだが楽器自体は「Guitarのバリエーション」って認識がバカにならんのどす。
その観点からだと一般感覚からは外れてる様でいて、亡きLemmy Kilmisterの「4弦全使用のコード弾き」もGuitarだから出来たしアリだったんや。
試した事がねえから全く断言出来ねえが、コンバスのキツイRで果たして普通のコードフォームが使えるかってな。
並行別項で述べた想像よりSteinbergerが弾くの楽と感じたのって、指板巾が狭目なのが最大要因だったんじゃないかな。
そりゃ小柄な俺にはボディサイズだって影響はあるだろうが、これは楽器と体の位置関係の調節でもかなり賄えるんだ。
手だって指だって楽器との角度や距離でかなり状況変化はあるけれど、両者共絶対値の部分は補い切れんからのぉ。
ベテランだからか分からんが事情があってどうしようもない部分は受容する覚悟は出来てるも、簡単に解決出来るのにそうしてない・なってない部分には昔より腹立たしく感じる様になったかね。
漸くで総括だが音事情でそのものズバリじゃ無きゃ困る時はあるが、折角拘るなら楽器のみならずそれと「組み合わされる体とのコンビネーション」にもっと目を向けて頂きたいのでありんす。
実際に音楽演る上で楽器は所詮道具の域を脱しませぬので、そこだけ達成しても完成度は50%。
体が違う分楽器にその反対の性質があった時、ドンズバな音になるんじゃないでせうか。
それを見つけるのはとても骨が折れやすが、その根本原因は各自の体が千差万別なのだから仕方ありまへん。
それが本件では指板巾が広過ぎんじゃねで、道幅ギリギリの車じゃドリフト走行無理っってな按配でして…。
けれど似た体格の人の中で好みに近い音を出してるのってな結構参考になるもんで、全く手掛かり無しって訳でもないんどす。
<その内つづく、かも>
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