音楽備忘録1032 音質の硬い柔らかいの真実➊
掘るでぇ掘るでの掘ったるでぇで、このテーマは徹底的にやらせて頂きまひょ。
俺は健康保全の為にも一世一代の爆音家!?にも関らず、無為にウルサイとか喧しい音は避け続けている。
最初に重大な体験からの知見を提示しとくが、どんなにデカいとか刺激の強い音が好きでも個人差はあれど肉体には限界がある。
極度の老眼になったりしても他と比べて耳だけ元気で、たまたま俺はどうやら耐性に恵まれてる方らしい。
が肉体は壊れなくても度を越すと神経や精神に悪影響が出て、それより手前の段階の時より判断力や加減力がかなり削がれてしまう。
そうなると例えばfortissimoにしたつもりが自己防衛本能が作動してforteになってしまったりして、その場では過去最大の迫力と感じられてもお客さんには…となったりする。
ちょい久の「音楽は比較芸術」なんで大きいのへ拘れば小さいのへも、強い刺激に拘ればこそその逆のと対極にも神経を使わないと成立しないので御座居ます。
別項で近回例示のJohnのMixer卓深歪み、あれだって幾らエモさを求めたにしても当時の卓が真空管式だったから通用したんじゃねっとな。
コレ球の他にもMic Inputに繋いだって事ぁ、恐らく「Mic入力トランス」も経由してんのよ。
他の音響機器でも当時の殆どのは球とトランス経由な上、記録媒体もアナログテープだったしさ。(しかもテレコも球の)
↑等の欠点を敢えてスルーして音色改変の内容に目を向けると、どれにも共通なのは音波のスパイク成分を減らしてる処でね。
だば「スパイク成分」って何ったら、爆発・破裂・衝撃等の望まぬ災厄時以外に普通なら耳にしない音なんよ。
言い換えりゃそんなになると音てっより過剰な風圧だとか、「空気の犯罪」みたいなもんと思って貰っても結構。
この手のは演出的に利用する場合だってありはするが、実際に火薬を爆発させると色々無理があって問題も残った。
The Who-Pete Townshendの難聴は日本では長らく爆音被害と誤認されてたが、実際は本番時にDrum台に仕掛けた多量の爆薬が原因。
番外編としてはWings(Paul McCartney)は親友の悲劇から学び設置位置を工夫したものの、今度は消防を中心にクレームが付いて飛躍的に減量させられたなんてのも。
ってかそもそも不要な音を出す為にやたらと丈夫にしたりマージンを設ける普通の音響機器なんてあり得ず、昔だったら騒音規制とか一切無くたってそんなの作れるかってんでぃべらぼうめだったからなぁ。
つうかそもそも常に実音より鈍くトロくなるのにずっと苛まれてて、それが世間一般で変り出したのはデジタルPCMが出て来てからだ。
その直後から基本線の誤りが何時迄も改まらず続いてるのが、楽器やMicがちっとも↑の「新方式」に最適化されてない処でして。
これって私的には誤振込で俎上に上ったフロッピーディスクの件と近似で、既成概念だの習慣だのを変えるの毛嫌いしたに他ならない…と思うんだがね。
お上のマシンなら必要とあらばかなり迄高騰しても予算が降りるが、一般社会じゃ当然そんなの通らんぜよ。
セキュリティ面で一理あるのは承知だが、何しろお上と違って平民の財源は必要に応じて徴収可能な悪税なんかじゃないからねえ。
「これ」すら連発で悪いがこれが罪なのは使う側は従前通りで済むが、それを享受する側にはかなり痛みが強要される処。(極論すりゃ不要古美術品の維持で増税を呼び込む様なもん)
昭和の親が我が子に使った常套句、「まだ子供なんだから最初位一番安いので我慢しなさい」ってのと似た様なもんだ!?…。
そんなで育って来たのに育てる番が来たら、子供>奥さん>旦那の順位で予算配分される時代なんかになりやがって…。
わ置いといて、要はずっと悪い姿勢で居た子供が側弯症になっちまうみたいなもんなんだよ。
<つづく>
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