音楽備忘録1023 電気楽器の出力インピーダンス⑨
したらばエレキPUミックスポジション(並列接続)の件の続きだが、前回ワイドレンジになるったのは「PUがハイインピ」限定の現象なんす。
EMGのアクティブPUみたくPU毎に増幅回路が付いてると、単独でも複数でも殆どインピが変動しなくなるから起きまへん。
そのローインピ化の程度次第では例え複数PUを直列接続したとしてもで、これ自体は俺言い「ハイインピ特有の表現性能」を除けば寧ろ扱い易くなるとね。
私的に昔から少し苦労してるのが「低高域の出方」で、トリオ編成が多かったのもあってGuitarでもなるべく低域を出しときたいからでさ。
Soloパートじゃ無くてもBassがメロ担当時、他にルート音のある伴奏が無くなっちゃうからね。
勿論PUの位置が違うんだから元から当然含有量はかなり違ってんだけど、それへ更に組合せ変更で拍車が掛るとAmpのTone設定を変えなきゃどうにもならなくなる。
それがアクティブPUだったら少なくともフロントオンリーか、フロントと何かの組合わせ時では設定変更無しで行けちゃう様になる。
ので低雑音・音響的安定度の高さの他に、こんな部分ではアクティブ(ローインピPU)だと楽だろうねぇ。
これも含めオーディオ的にはアクティブ率の高いの程普通は美しくなり、使う場所が適してれば良いもんだとは思ったしそうしてたよ。
けれど強弱は未だしも例えばピックや指の「触れた角度の差」とか、弦の「はじかれた方向の差」等に依る音の違いはローだとハイより随分出難くなるんだ。
それを良心的に解釈すりゃ非バーチャルなのに電子楽器に近付けるとなるが、電気・電子の力を借りてても「生身の人間が実際に操縦してる」感じをちゃんと出すにはマイナスなんよ。
これ本件からは余談になっちまうが、この頃日増しにエレクトーンとHammond Organの違いがやたら気になっちゃってね。
Hammondの原典仕様の鍵盤ってSWが沢山付いてるそうで、鍵盤をとてもゆっくり押込んで行くとそれが「順番にOn」になってくんだってね。
すると鍵盤に触れた時間の長さ次第で「何個Onになったか」が違って来るそうで、音色の設定や切替えでは無く「奏で方」で音を変化させられてたんだわさ。
それでか最初の頃はどっちにも魅力が感じられたし、音色種の豊富な方が勝ってる位だったんだけどね。
長年耳にし色んな人のを聴き続けて来ると、一部例外を除いて「誰がどう弾いたか」だけに帰結しちまってのぉ。
↑の例外にしても代表格のJon Lordを始め、Hammond原典鍵盤仕様の楽器のが殆どで。
概述&大脱線になっちゃうが、どうりで大昔日本の普通のオルガン教室に俺が三日坊主になった訳だと勝手に納得してたりして…。😓
もし所謂正統派の技術だとか奏力に興味があったらどうか知らんが、こちとらもっと「原始的な部分」から音を楽しみたい口だったんでね。
エレクトーンはおろか昭和の普及版「電気オルガン」じゃ、エレキだったら1PUで繋ぐAmpにToneツマミすら付いて無い様なもんだからねぇ。
と来といて唯では転ばん杜撰大王だからってんでもねぇが、Hammondとエレキじゃ発音源こそ違うけど他山の石と思っても行き過ぎじゃ無いんじゃないかって。
安定や扱い易さではかなり不利になろうとも、電子楽器(音源バーチャル)のとの「決定的な違い」は大切にした方が良いんじゃないかって。
<つづく>
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