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2022年6月 7日 (火)

音楽備忘録1027 電気楽器の出力インピーダンス⑩

取敢えずプチ纏めし、項目毎の説明スタイルで行ってみよう。
かなり独特かも知れないがプロセスは理屈で、その答えは数量では無く音の具体的な影響でね。

①エレキPUに共振周波数がある理由
電気的共振って複数素子(コイル・コンデンサ・抵抗)では必ず存在するが、コイル(PU)だけなのに何故あるか?。
っつうと凄く微小でも電線には抵抗値があるし、巻かれてると隣接した線同士の間に是又極僅かだがコンデンサの作用が生じちまうからだ。

②PUの接続方法・ボリウムポット・繋いだAmpで共振が変化する理由
ハイインピ接続では通常「直に繋がる」事で全体のパラメータが変化するからで、ローインピ(アクティブタイプ)では間に入る電子回路で共振は一旦「縁切り」されるので後からは変化しない。

③共振周波数と音色の関係
当然音色自体も変わるがその他に周波数毎の感度も違って来るんで、奏でたのに対する反応の仕方も大きく変化する。
本項ではこの部分を重視してて、楽器として使う時の都合に影響が大いにあるからだす。

のメカニズムへ進めるが電気的な事は他所で良い記事が公表されてんで、敢えて計算式等は省く。
比較目的で大凡の標準値を用いるがシングルコイルのインピ:300kΩ・共振周波数:7kHz、ハムバッキングのは夫々200kΩ・6kHzとする。

既にこの時点で人に依っちゃ疑問を持たれそうなのが、直流抵抗値とはインピが逆転してるのと常用されてるボリウムポットの値と
の関係だ。
通常コイルの線の総延長がハム君の方が長いから、直流抵抗が大きくなるのは自明の理。

だがインピは逆転してるとなるとシン君の方が大きい値のポットにしとかんと籠るのに、何故現行では大凡ハム君のの半分の250kΩがデフォなのか?。
これも例に依って歴史を学べば氷解するんだが、Telecasterではちゃんと!?1MΩ(=1000kΩ)のが搭載されてるで。

それに対しハム君の方で昔のGibsonのは元は330kΩのポットがデフォだったのに、今は500kΩの方が多数派になったのはより高域が欲しくなったからだろう。
結局は電気的常識に反してでも「実際出て来る音の都合」を優先してて、普通の音響理論と音楽音響とか音楽電気理論で真逆の答えになる典型の1つなんす。

テレキャスのリアってCountryになら良くたって、当時の大人のJazz!?には刺激的過ぎてとてもじゃないが不向きだしょ。
この面からだとシングル君でポットの増量を試さず高域の為にアクティブ化するのはアホってもんで、特に元回路の後ろにBufferだけを付加しても「削れてる」のをそれ以上減らさないだけと効率が悪い。

ここ迄の様子からすると高域出過ぎのシン君は最早不要かとなるが、そうならないのはハム君より「共振の鋭さ」があるからだ。
勿論ポットや繋ぐ相手の影響は受けるが、PU自体の特性の方が殆どの場合で凌駕しててね。

ほいで↑の影響って変化はしない程扱いは楽になろうが、アクティブ化(ローインピ)で固定しちまうと今度は変えたくなった時がもっと大変になるんだわ。
PUコイルの容量値以外は巻線抵抗値はポット値で・線間容量値はトーン回路のコンデンサ値で少しは外からでも弄れるが、アクティブPUではPU直後でインピ的には縁切りされるからこれが不能化する。

何へ繋いでも何時も通りの音になる点ではアク君は優秀だが、視点を変えると「分割してる電気楽器」(一般的には本体とAmp)の利点をかなり殺してしまう。
相手を変えればそれ自体の変化があるのは他でも同じだが、「相手次第でこっちも変わる」のは電気楽器ではほぼパッシブ型だけの特異性なのよ。

<つづく>

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