音楽備忘録1024 中古楽器 整備の苦悩編⓮
したっけ前回告知の図解からの後半はフォークの方の話しへと向かうが、実用上では比べ物にならない程フォークの方が深刻だった。
後者は国産最有名ブランドのだったんで情報は幾らでも転がってて、一寸不可解だが設計上の弦高が不当に高いヤツらしい。
だばとっとと図解から行くがエコ精神を尊守!?して、何時もの様に最低限の概念図なのはお許しを。
ブリッジ部の基板周りを6弦側から眺めた断面的様子で、左が原形想定・中が対策前・右が対策後のだ。
各部の説明として茶色:表板に貼付けられたブリッジ基板・水色:圧電素子・クリーム色の変なトンガリが各弦毎に分割されてる駒で、半透明の灰色のがその駒を保持する6っつの角穴が開いたプラ製の枠だ。
茶色が図では泣き別れにしか見えないがこれは弦を止めるピンの穴のつもりで、穴のある個所の断面にしたからこんなになっちまってるだけよん。
そしてこのページのままの倍率では見難くてスマンが、右のにだけある赤と緑の線が追設した隙間塞ぎと倒れ止めを兼ねた薄い鉄板だ。
加えて図では省略してるが水色の左右と上面にはアルミホイルみたいなのが付けられてて、もしかした雑音対策で一体型だったのを分解してそうしたのかも知れない。
そのせいかどうかは全く不明だが4〜6弦部分の保持枠が捻れて↑の真ん中の様になってて、溝上部が斜めに広がったからか枠の右下部分が引っ掛からなくなって余計倒れ易くなったのかな。
最も簡単な方法としては接着剤か何かで固めてしまうのが楽だが、駒交換の必要が生じたとかエレアコを止めたくなった際それでは後で面倒になる。
是又省略しちまったが既に赤・緑の位置に薄いプラ板が挟んであって、しかし柔らかいので倒れ止めとしては機能してなかった。
隙間にしても溝の拡張が斜めで開口部側程広がってたんで、理想としては「クサビ型」のがベストっぽかったんだけどね。
削り出すのは大変・何かの拍子に抜け易そう…等と材料の事情から、押込む板をプラよりゃ硬い2枚にする事とした。
こうしとくと圧電素子に余計な圧は掛り難く、枠には強い固定力を加えられる。
そうしてから数日経過の段階ではこれで行けそうで、その癖電池確認はとっくに済んでるのにPU出力だけ未確認なのは杜撰大王の面目躍如か。😅
もしかしたらPUのテストで何か不具合が見つかるやもだが、基本的には位置保持さえ出来れば良いので他にもやり様はある。
それに対しフォーク君の方は既に骨板は限界近く迄低くしてあって、追加で削っても適正値には全然届かない。
そこでWebで調べてみたところ大胆にもブリッジ基板を削って下げた例が散見され、面倒だがネックの仕込み角度を修正するよりゃマシだから挑戦してみようかと。
ってのもエレキの方がメインってもフォークタイプはそこそこ弾いて来てるし、並の太さの弦のBassで平気でチョーキングする俺に弾き辛い程だったからなん。
体格の割に筋力があるっても握力はほぼ平均だろうが、こちとら厳しい暮らしで鍛えられた根性は並じゃねえ。(勝手な自負に過ぎんが…)
低域の鳴りの良さを生かすには弦を細めちゃ台無しとなれば、弦高を下げられん限り万一売るにしたってクレームを貰うだけになるやも知れない。
因みに現在張られてる弦は杜撰大王だからちゃんとは確認して無いが、感触としては普通の範疇にあるのでテンションも強過ぎになってるのかも知れない。
<つづく>
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