音楽備忘録1011 電気楽器の出力インピーダンス⑥
前回対抗馬のローの話しを先にちゃんとしたんだから、今日はハイ教の説教を訊け…と迄は申しませんがね。
他人様の好みにゃ干渉しやせんが雑音レスに猛進するなら、今時はもう電気楽器自体をお止しになった方が遥かにお得ですから。
勿論不利を覚悟の上でなるべく低雑音にってのも駄目じゃないけど、安定性でも劣る等他にも色々御座居ます。
では俺みたいにもっと不利なハイインピで行こうってのはどうしてかったら、大抵は欠点より長所を尊重するからでせう。
その長所の中で最近私的に最重要視してるのが真空管との併用で、楽器としての音楽性能で比較するとそれが最優秀だからなんだ。
それも楽器→ハイインピ→球の場合で、例えるなら喜怒哀楽の豊かな人間らしい人って。
ここがローインピになると差し詰め建て前人間になり、球不使用にすればサイボーグ。
Lineにすりゃアンドロイドで、打込みにすると2次元化するって若干大袈裟かも知れないがそんな感じかな。
上手に逆手にとればテクノとかでわざと非人っぽくするには後者のも乙だったりするが、感情表現の道具としては余計な制限は付かない方が良か。
あと私的にはシンベも打込みもと手段を選ばんタイプなんで、尚更良い意味で差別化を図りたいってのもあってね。
一旦個人から離れると未だにほぼここにだけハイインピが生き残ってるのは、現況他の手段で同じ音や表現が得られないからなんす。
一典型例として食品では、拉麺やカレーってインスタントも幾らでもある。
のでインスタント化が未達のは手作りであるのはそれでってなりそうなもんが、味とかの都合で案外そうなってないでしょ。
その中でインスタント化困難なのが電気楽器だと、楽器→ハイインピ→球の場合なんでやんす。
楽器の場合でインスタントってぇと打込みとかが値するが、その界隈にはどんなに探したってハイインピ出力のってのが見当たらない。
せやからそんなのにだと球を繋いで効果があるのは、せいぜい歪んだ音色にして良い際の音色程度止まり。
加えてリッケンとかみたく一時期EMGからロー専用のが出てた気もするが、Singleサウンドハムバッカーすら出て無いのだとさ。
運悪く!?気に入ったのがSingle Coilだった中でお拘りさんには、僅かであってもPUの構造が変れば完全同一とはなってくれへんから無理とか。
只俺言いハイ教信者はロー教の人より雑音に鈍感かったら案外逆で、寧ろロー教の方が保険掛けてるからって気を付けないで運転してる人が多いすよ。
近年は煩わしさと一般人にもローが普及したからだろうが、黎明期は超業務用だったからそもそも普通のシールドで繋いだりなんてしてなかったんだぜ。
Gison Les Paul professional(元は作者が自分の録音用に開発)とかオリジナルAlembicには、業務用音響伝送では標準のキャノンコネクタが付いとりましたがな。
つまりMicケーブルと近似の平衡送りになってて、一度楽器の外へ出たら一切雑音は寄せ付けません仕様になっとった。
トドメを刺しちゃえば電磁Pickupってのが、そもそも不要雑音を完全に隔離は出来ないシステムでして。
少なくとも俺の場合は前回述俺言い「ちゃんとシールド」施工したら、雑音面では取敢えず合格レベルを超えたんだす。
因みに多分概述のウチの休養君のLes Paul修理の際、未施工で試奏したら気になったんで引渡し前に追加施工しやした。
ハムバッキングPUも金属カバー付きPAFだから、ハイインピPUの中では最も雑音耐性の高いヤツだったんだけどね。
<つづく>
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