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2022年5月 4日 (水)

音楽備忘録993 スピーカのサイズ➐

このお題この辺で杜撰大王流の選択方法を提唱して一旦終ろうと思うが、鍵となるのは原理を踏まえオーソドックスなのからスタートする事だと思うんだ。
誰だって旧来からのより斬新なのの方へ興味をそそられるが、弱点の周知は遅れるもんだから後で泣きを見易いんだ。

敢えて作る側・売る側を擁護しとくと、発売時点で購入者がどう扱うかの完全把握なんて到底無理だ。
近年の通販で使用者レビューが重視されるのもこの辺で、個別の特殊状況はどうしたって類例が少ないし想定も難しいからね。(尤も悪用されてると却って悲惨だが…💦)

さて性能面からだと
求める低音の周波数の決定が始めの条件になるが、普通で構わない方で50Hz・露骨に欠けると嫌な方は40Hzが指標となりやす。
因みに40Hzってなほぼ普通のエレキBassの最低音の低さで、今は多弦化で下に拡張してるのも珍しくはないが主流が従来のままなのには色々訳があっての事。

その内容は長くなるんでここでは割愛するが、振動だけでは代用出来ない低音とでも言っときませう。
極端な話し0.5Hzだって音として鳴らせば音なんだけど、多分多くの人は超不明瞭な音程より体ごと揺さぶられるエネルギーの方にそれこそ気持ちを揺さぶられるんじゃないかな。

わアレとして40君所望となる様だったら、近年本邦主流のウーハ径13cmタイプは選外にするのが賢明だす。
一部に出せるのはあるっても無補填では著しく減衰してて、小音量の割に大飯喰or可能な限り手を尽くしても大した音圧が得られないと使える範囲がとっても狭い。

一方占有空間の面からはウーハ径が幾つだろうと、兎に角最初はオーソドックスなエンクロージャのからご検討願いたい。
前回迄に記して来た如く分割や変形が可能と言っても、前者は箱の板の枚数が増える分・後者は最大寸法部が大きくなる等トータルでは実はオーソ君よりか肥大化しとるんでごわす。

なのでもし配置の工夫で何とか収められるなら、オーソ君が一番つつましやかなので御座居ます。
但しバスレフタイプで且つポート(ダクト)が前面に付いてればで、前面投影面積は縮小出来ても裏穴君は背後に必ず空間が要求されるから本体サイズより広い空間が要求されやす。

スピーカ設置も厳密には横壁から50cm以上離せとか、リスニングポジションを二等辺三角形の頂点辺りにしろとか色々やかましいすがね。
部屋の主用途がリスニングルームだったら達成しなきゃ駄目だが、普通の部屋であれもこれもってな未達になっても仕方無いと思うんだ。

とは言え環境に相応しくないタイプのを選んじまったら、余計に色々苦しくなるからねぇ。
そして「普通の部屋」ってのは模様替え皆無で通すのは困難で、変えたくなくても何かが壊れて取替えたらなんてのがあるじゃない。

ってかもしそんなに場所をくれてやるのが嫌なんだったら今日日はスマホやノートPCにもスピーカは付いてんだから、いっその事それ以外のは思い切って廃止しちまった方が良いんでねっと思うだよ。
因みに自らを生贄に例示すると、宅では所謂パソコン用スピーカってのを一切使って無いっす。

大昔PCと一緒に貰ったのがワンペアあるんだけど使ってみたらどうにも中途半端で、結局何らかの緊急時用と化して棚の奥底に眠っとりゃあす。
そんな風に他用途のと共用して数を減らすのが空間効率としては最も有効で、ある無しの前では大きさも形も所詮は無力なのでありんす。

<この項一旦終了>

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