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2022年4月17日 (日)

音楽備忘録976 中古楽器 体験的実情編➋

この項では中古だとどんな弱点があるかって話しで、今回はその中で金属部品等のメッキにフォーカスしてみよう。
メッキって結局はコーティングされた大抵は剥き出しの金属なんで、塗料と併せて経年劣化が目に見え易い。

そこで先ずはメッキの基本性質と何故そんな仕上げにしたかから考えてくと、楽器の部品としては清掃難易度の高い部分に用いられてるってのがある。
勿論中身の腐食防止と開発当時の技術問題や流行が出発点ではあるが、強目の外力が加わっても保護力がすぐには低下しないって条件からの選択だ。

これの最も分かり易いのがMicやDrumsetの「パイプ」の仕上げで、前者は趣味用途のならカメラStandのと併せて目立ち難い黒塗装のもある。
だが業務用のとなると未だ主流はクロムやそれ以外ならせいぜいニッケルメッキのままなのは、美観よりも擦れたり接触したりした際の強度を優先してるからだ。

それでも頻繁に磨いてれば大枠としては状態を維持出来るが、製造から5年間位迄なら未だしも完全に新品時の状態を維持するのは不可能に近い。
例えばペグ(弦の糸巻き)のツマミ自体は磨けるが、ツマミと軸の接合部等の細かい凹み部迄常に完璧にってのは物凄く大変。

にも拘らずそんな場所に限って汚れは溜り易いのに、陰にもなり易いから汚損の極初期段階では気付き難い。
結果的にかなり丹念に磨いてても長時間経過後は、殆どの場合状態差を生じてしまう。

その上こっちの努力では解決不能な部分、ニッケルメッキなら経年曇り・金メッキなら金色成分の退色が避けられない。
オマケで付記しとくと黒のも金程じゃないが退色もありゃ反射劣化があるし、この点では最も強いクロームメッキでは微細な擦れ傷が一番目立つ。

けれど劣化具合の見極めで他のより少し知恵の要るのがGuitar類で、使用者と観客では楽器との距離差が大き目になるのがポイントなんす。
PianoやDrumsetにだって顔を近付けられなくはないが、それが出来るのは前者では部分的・後者なら殆どは「叩いて無い時」限定だ。

又デカくて簡単には向きが変えられないこれ等は、どんなに近付いてもその反対側は手すら届かなかったりする。
それに対しGuitar類は長いBassの頭だって、やろうと思や手で簡単に引寄せられるでしょ。

その結果特段の意識無く眺める時って、その距離が違う事が多くなってるんじゃないかと思うんだ。
具体的にはGuitar類だと他のよりくすみや細かい傷等が目に留まり易く、まあほんでもコレクターさんにとっちゃ重要案件だろうけど。

でも普通に音楽演ってて演奏より状態保持が大事ってんじゃ道具として不便だし、舞台にも立つのならお客さんはそんなに近くでじっくり観察したりなんか出来ないのよね。
そりゃ鬼狭Livehouseとかなら或はではあるが、それでも大抵は通常空間より暗目だったり光の向きが違ってる。

これ等に加え所謂「メッキ部の曇り」にしても、スポットライト等の強い光を受ければ普段より良く輝く。
光の反射に依る輝きって極論すりゃ輝いてるのは分かるが、形状等はもう明確には視認出来ない状態になってんだよね。

なので艶消し黒塗装とかじゃないのに全く輝かなくなってたら別だけど、輝き具合の差が舞台上ではかなり縮小してるんすよ。
決して新品まっさらの綺麗さを否定こそしないけど、それを楽器の容姿の基準にするのは非現実的だと思うんだ。

<つづく>

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