音楽備忘録977 スピーカのサイズ➌
このままだと各自のニーズに適合しないのが続く可能性もあるんで、ニーズ毎の適正仕様・サイズを先に記しとくとしよう。
それを敢えて「補填必須系」なんて付けて先に2回やったのは、スピーカが先ず似て非なる物なのを知って貰いたかったからなんだ。
ぶっちゃけ本人が聴いて満足なら音楽なんて嗜好品なんだから、一々他人がとやかく言うべきじゃ無いかも知れない。
只無頓着な人程好き嫌いが聴こえ方のせいか音源のせいかが判断し辛いと思われ、もし誤認してると無駄な投資をしちまう可能性があるんでね。
さて最初のニーズ仕分けとしては個人的にヲタなのも半分位含まれるかもだが、低音がどの位ちゃんと要るかだ。
近年みたいに小さい方のの発展が著しいと、中・高音の方は全く気にしなくても充足され易い。
ので高音ヲタで低音なんか知らんってんなら、近年は天国に近いのかな。
尤もこれにしても低音がcutされててそう聴こえるのと、入ってても充分高域が埋もれずに美しいのかは分からんがね。
音源の作られ方が近年のは極端なのもあるから何だけど、原理的にはオクターヴ上がる毎に電気・物理的には半分のエネルギー量になるのが自然状態だ。
なので現実的にも下側が200Hz以上で大きく削れてる様なのは、フルレンジタイプにはほぼ存在していない。
従って人の歌声より高い方に興味の中心があると楽だが、もし男性の所謂「イケボ」も大好物だったら50Hz位迄削れないのが相応しい。
肉声だと普通は決してエレキBassみたいに低域の含有量は多くないが、だからこそスピーカ次第で私的には男性イケボの重要ファクタと思ってる「胸に響いてる感じ」に大差が出てしまう。
この件例えばRock系よりClassic系の好きな人の方に、ピュアとかリニア再生を求める人が多いのと同じ。
音源含有量が少ない癖に入ってるのが分からんと変質しちまうからで、不足してなきゃ多少盛り過ぎになっても大勢に影響の出難いRock系より繊細な処。
これ等を総合し将来性も加味すると、50Hz位迄は盛りレスでも我慢出来る程度のスピーカにしとくのが無難なんじゃないかな。
いえいえ決して強要しようってんじゃなくて、条件的に許されるならの話しですよ。
次回以降補填が要ろうと小っちゃくなきゃについて書くけれど、もし今はお気付きでなくても自然の摂理に逆らわせるんだから内実はかなり大変なんすよ。
現代の補填必須系の殆どがAmp・スピーカがセット販売になってるお陰で、実際は極端だったり奇抜な事をしてるのがこっちには隠れて見えなくなってるだけなんよ。
そんなでも上手くやれば物理性能は稼げるけど、音楽的には目立たなくて細かめでも多数の弱点が生じ易くてね。
物理や数学では数字の帳尻合わせで問題無いが、ニュアンスだとか数値化がそぐわないパラメータは露骨に悪影響を受けるん。
折角設計に何にでもPCとかがフル活用出来る様になったったって、数値データ化出来ない部分では殆ど助けにならない。
それでいて他の部分では「耳頼み」じゃ無くて良くなったもんだから、作り手の耳の平均レベル低下はやむを得ないとな。
<つづく>
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