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2022年4月12日 (火)

音楽備忘録971 RockのスタンダードⅡ㉗

続いてRockでのミュートの使われ方へ進めてくが、今回は音色よりも奏法関連を中心に行ってみよう。
前回のエレキBassのミュートしっ放し等は音色にも大きく関係してるが、音色のまろやかさは音質調整でもある程度迄は賄えるんでね。

では短く終れそうなDrumのから行くが、他ジャンル比では奏法的にミュートするのは一部を除くと種類・頻度共少ない。
出せる音色の巾とか種類を最大にしたきゃ、フルオープンのが得られなくなるんで持続的なミュートは駄目だ。

叩く方で一々何とかしなきゃならんのは面倒に感じるかもだが、BongoやConga等では至極当然の叩き方。
それ等に疎い人には同じ楽器から出てたとは思えない程、そうしとくと表現も音色も巾を広く取っとけるっしょ。

ではⅡでその一部ったら先ずバスドラ次にSnareのBackbeatで、前者はRockだと楽器ノーミュートで踏み方もオープンのみってのは滅多にお目に掛からんよね。
後者のだと楽器ミュートの如何に拘わらず、最タイトを求める場合「打ったままバチを皮に押付けとく」のがある。

これ等も音色もだがやはりそれよりも、最大の目的は音の長さなんじゃないかな。
弱いとか小さいは普段はご法度なRockなんで遠慮せずにブチ噛ますが、かと言って音量の大きい時間が長いと他パート(特に歌詞の子音とか)を侵害してまう。

又してもの昔語りで恐縮だがこれも昔の日本じゃ、音量その他全てが伴奏なんだからってんで歌手最大忖度が常識だったんだで。
若干無礼もグループサウンズのにそんなのが多かったから、私的にはRock非認定になってる位でね。

尤も肉声がボイスでなく歌なんだったら、最近の小さ過ぎるのは歌詞の聞き取りで疲弊させられっから勘弁だけどな。
この辺はRockどうのよりゃ固定のSoloistと伴奏なのか、Bandとかグループなのかにも依ろうが。

戻って俺がグルさん達で最も気に入らなかったのは、激しい曲でも歌が入ると伴奏が妙に大人しくなったりしちゃう処。
僕ら何時も全開さとか語っといて手加減してるのが露骨に見えちゃうと、その時点でこっちは途端に萎えちゃって。

歌謡曲でもPopsでもそんな聴き方するのって、本来はこっちの要求が我儘過ぎただけなんだろうが。
何れにしても音量や音色を殆ど弱めずに他との共存を図るには、可能な範囲で鳴ってる時間を短くするってのがほぼ唯一の手段なのよ。

これも今だと録音では音響処理等だけでもある程度行けるし、Rock以外のでやっても平気にはなって来てるだろうけどさ。
曲を作る時点で最初から確実に選択肢に入ってるとなりゃRock系だけで、コード・構成・フレーズのどれもが最もシンプルで少なくても充足させられるのの1つとなれる大きな要因ずら。

純粋な演奏だけなら未だしもこう云う違いを生む源でもあるんで、俺は一寸拘っちゃうのよ。
私感としては昔比だと今は歌謡曲やPopsですら如何にも頼り無い音色のなんて無くなったが、逆に音色の割には非力な曲ばっかりになった感じがしてね。

今回のDrumでだと歌バックのリズムパターン等への影響が大で、歌の無い箇所と露骨に変えたりしなくても良くなる。
歌最大忖度で極度に音量を落すとなると、細かい音符の連打とかは殆ど埋もれて聴こえなくなるだろうしさ。

<つづく>

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