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2022年4月28日 (木)

音楽備忘録987 RockのスタンダードⅡ㉚

今回は満を持して登場!?のエレキGuitarのミュート案件だが、内容に関しては巷に情報が豊富なので敢えて概念中心でだうぞ。
エレキGuitarだと少なくともハンドミュートはジャンル不問で使われてるし、Guitar奏者で全く出来ないって人も多分滅多に居やしないだろう。

だがどんなのをどんな風に使うかについては案外触れられてるのが少なく、例えば手でも出来るが昔のGretschのみたいにメカ的に掛けられるのだってある。
↑の中で特筆すべきはミュートが上下半分づつに分割してあるヤツで、これはCountryを演る際には強力な武器だった。

この低音側だけミュートってのは伴奏や簡易伴奏とメロを同時に弾く際には必須度がとても高く、勿論手で可能なのだってそこそこあるんだけどね。
実際演ってみりゃ分かるが安定を保つのも大変だし、長く続け様とするとかなり草臥れる。

ってここはRockの話しなのに脱線かったらそうではなく、Countryでは奏法上の都合で有用だったのがRockでは音色バリエーションのみとして選択可能になるからだ。
とは言っても恐らくニーズはかなり少ないだろうが、近年の常識よりホントはミュートにももっと色んな方法があるのは知ってる方が良いと思うんだ。

コレ知識ヲタとして自慢のタネにしようってんじゃなく、使い方に大きな違いを生じる可能性が高いからなんよ。
Guitarだと前回のBassの程の差は出ないけど、「どうしても薄っぺらくしたくない」時なんかにAmpのツマミは弄らないで行けちゃうからね。

この時ある程度以上の歪み深さにしてあると少し強めに弾いてやりゃ、アタック音の倍音量は非ミュート時からそんなに減らずに済ませられる。
その対極にRockでは命とも言える「刻み」のキレ具合の適正化には不可欠だが、こっちはブリッジに手を乗せっ放しにする他にも方法がある。

要するに一々毎度開放弦なら触れる・押弦ならその指の力を緩めて得る訳だが、これに依るStaccatoは速さ限界が低目だ。
そうなったら次なる手段はピックストップとなるが、音を止める時にピックを押し当てる音が大き目なのが玉にキズ。

ので結局各奏法での境界域では、音色と音の長さのどっちかを優先させるしかない。
んでその時どっちを選ぶかに、「状況判断」ってのが深く関わって来るのであるぞなもし。

但し今回でのそれは曲想とかより他楽器との兼合いの方で、他の誰かに演って貰えるかどうか等を主眼に語っている。
例えばアンサンブルに鍵盤が入ってたら楽器次第でかなり差はあるが、細かいStaccatoは鍵盤の方が適性が高い。

Guitarではブリッジに手を押し当てるの以外では2行程必要だが、鍵盤だとワンアクションで出来ちゃうんだからさ。
これが念頭にあると音を短くする為に籠った分を鍵盤のユニゾンで補填するとか、Guitarだけで無理するのからは開放される。

私的には刻みをハッキリさせるのに「無音部の長さ」等を優先させる方がお勧めで、大小とか音色の変動より何たって「あるなし」が最強ですからね。
これが小編成の方が相対的に無音部をより無音化出来るんで、無理してフルオケの厚みに対抗するより効果的なんじゃないかと思うんだ。

<つづく>

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