音楽備忘録978 中古楽器 整備の苦悩編➋
素直に純粋な「どれ残す?」話しの続きだが、今の俺の齢になっちまうとその影響が大いにあるんすよ。
60寸前にもなって来っと、終活込みで考えとかないと後で身内の負担になり兼ねないんで。
もし今が40才台以前だったら今回のモノだと、暫くは使ったり弄ったりで即売なんて間違い無く考えなかったな。
GuitarではエレキはMIDI用PUとコントローラの搭載されてるのとか、Bassではフレットレス加工したのや5弦のとか手持ちに全くその機能のが無いしさ。
けどどっちも楽器本体が自分の常用タイプの範疇外だし、その機能を直ちに使う予定も無いとなるとねえ。
年齢案件の他にも別口の一括預かりメンテの予約まで入っちゃってるんで、処遇決定が困難なだけに方向性位は先延ばしがご法度状態なんだ。
もう少し楽器屋業に本腰入れてたら空間的準備もしてただろうが…、と愚痴はこの辺で今回の主題はこの痛感から来る俺言い「買う前に心の事前設定」なのでありまする。
順を追って考察してくと改造した際の原形部品の保管方法が最初のポイントで、俺知りだとこれを最も上手に処理してたのがウチの休養君だ。
彼の方法にも限界はあるが、楽器ケース内に入れとけるヤツは全てわざと入れっぱにしてあってさ。
かつては同時所持本数が多く且つ新陳代謝もお盛んだったから思い付いたのか、そうしときゃ落したりせん限りどれがどれのかを誰に対しても明確化出来るんだ。
俺自身は今迄は無くしたり移送時負担の軽減に反するとか、そもそも復元部品の付いて無い中古とかしか買って無いから幾らも気にして無かったんだ。
これと並んで重要性で再脚光を浴びたのが「状態保持」で、こっちは少なくともかつてはプチ裕福だったPC師匠や休養君のが兎と亀状態かも知れない。
経済以外にもなまじ自らメンテのスキルだけは持ってたが為に、誰かに委ねるとか日常的に協力を求める事は無かった。
「スキルだけ」なんて皮肉っぽく言ったのも、最後手に負えなくなるとこっちへ全部丸投げして来たからで…。😅
彼等に問題があったのはスケジュール設定で、恐らく個別単体でしか「取られる時間」を考えて無かったからだと思うんだ。
持ってるのが数本以下の内はそれでも何とかなろうが、それ以上に増えると余暇だけでは足りなくなる。
只一寸悲劇的なのが収入が増える時期になると、大抵はその時に限って従前より手入れに与えられる時間が減る処。
上手くして全部業者に平然と頼める程収入が増えてくれりゃ良いが、育った時期の高度成長期のイメージは今じゃ通用しなくなってるからね。
何れにしても極力本来の価値を最低でも維持しようとは思ってるが、オリジナルのパーツが揃って無いとか復元不能な部分は後からじゃどうしようもない。
例えば前回述の内ピックガードに改造の必要性が生じた時点で、もし元のは保存しといて別物新製に舵を切ってたらなぁ。
その時点での出費と手間は増えるけど将来のそれを「先取り」するだけで、万一復元や売り払う際には大きな効力を発揮してくれるんす。
又↑の僅か(その時点で少なくとも心情的には言い切れんが)を惜しまないどくと、新たなメリットが結構あるんだ。
成功確率の低目な挑戦にも躊躇なく望めるとか、重複部品が少な目だと最小の手間で具体的な比較が存分に出来るとかね。
あと究極的には実験段階ではジャンクのプラ板代用で穴だらけだって、最低限の部品保持が出来りゃお試しにはギリギリ足りる。
例え元は1枚のが数枚になろうと色がバラけようと、厚みが夫々で微妙に違おうとね。
材質だって強度だって臨時の仮設だったら、試験中だけ耐えられさえすりゃそれで良いんだし。
絶対貧王!?の俺様としてこれだけは断言しとくが、買うってのは意識が無くても必ず将来の処分とセットになってるもんなのよ。
これはリサイクルどうこうとは非リンクで、でももしかしたら知ってても無理矢理にでも余計に売りたいから黙ってんのかな?。
<つづく>
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