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2022年4月21日 (木)

音楽備忘録980 中古楽器 体験的実情編➌

お次は主に木部の塗装の劣化についてだが、ここが最も新品時にその美しさが際立つ処だろうね。
美しさに次いで経年差が目立つのってば退色・変色で、但し最近のは対象物が何であれ塗料の改良からかなり持つ様にはなった様だ。

貧俺としちゃ背に腹は代えられんので実用上問題無きゃ無視しちゃってるが、もし拘るのであれば入手時が新だろうと中古だろうと
定期的な塗替えの要る物だと考えている。
物理的必要性の低いのったら金属に金属メッキが施されてるの位で、それ以外は先ず塗料と本体の温度・湿度収縮率に結構差があるからねぇ。

酷いのになると宅のにある様に太鼓胴の所謂カバリングで、経年で貼り合わせ箇所にズレを生じてるのすらある。
尤も何処かに浮きも生じてて共鳴に悪影響が出たりして無きゃ、道具としちゃすぐに治す必要は無い。

何れにしても基本的に擦り傷等には元々「塗り」ってな耐性の低いもんで、塗料種や仕上げ次第での差があるも強度を優先し過ぎるよりゃ塗替えの容易さを考慮されてるのの方が私的お勧めだ。
そして前回同様っつうか今回のこそ観察と判断の仕方が問題で、俺が最も具体的に痛感させられたのは例の超長期借り物のリッケンベースの色だった。

これメーカ呼称ではFire Glowってので周辺部が赤のボカシ塗装なんだが、その赤が新品時も今も普通の照明下で肉眼だとどうにも濃過ぎにしか見えない。
のが撮り方にも依ろうが先ず写真だと普通になり、舞台のスポットを浴びるとヤケに鮮やかにって現象があった。

これからすると色味で懸案になるとすりゃ白系の「白さ」位で、これには2パターンある。
どうしてそうなるかは面倒なんで追及しない杜撰スタイルだが、当初が白のは黄色く・クリーム等黄色味の強いのは何故か大抵色抜けして白ける様だ。

こっちの典型例としては今預かり中の元はパールホワイト(メタリック系)のが、直射日光等には幾らも晒されて無い筈なのに随分黄色っぽくなってるのがある。
しかしそんなのですら直接同一条件下で並べでもしない限り、舞台に上げちまえば何れも「白っぽい」でしかなくなる。

選べるのであればその時点ではより好みの色合いのにして良いけれど、新旧より色味・色合いはそれを眺める条件で変動するってのは忘れない方が宜し。
塗膜表面の傷にしても浅いのだけだったらコンパウンド研磨で解決するんで、最も気にすべきは割れ・欠けがあった際それがどんな風になってるかや溶け掛かっててベト付きが出てる様なヤツだ。

擦り切れや単純打痕みたいなのだったら急速に拡大する可能性は低いが、塗膜全体が劣化して浮き気味になってたら何時広範囲がゴッソリ剥げ落ちるか分からない。
後者半溶けベト君は主に昔のGibsonのに多く、これは演奏性や他部を汚す恐れもあるから一寸深刻だ。

これの具体例としては手持ちSGがそうなってて、しかし面倒なのと付属の専用ケースにしかしまわないからと現況不精して保留中。
尤も強く押付け無きゃ悪さしない程度に収まってるからで、もっと溶融率が高かったら或は今後そうなったら直ちに再塗装の覚悟はしてるよ。

って事って普通は誰だって外装だから「見た目」を気にするけど、実際には↑みたいな見ただけでは分からない部分の方が問題なんす。
それプラス本質的には「ペンキは塗り替えるもの」って認識を持っとくべきで、新品購入したって10年以上経てば写真か何かで比べれば一目瞭然の劣化があっても仕方無い物なんじゃないかな。

<つづく>

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