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2022年4月27日 (水)

音楽備忘録986 中古楽器 整備の苦悩編➍

さてMoon JJ-5系に纏わるのの続きだが、現時点の分解度では正確な型番・バージョンが把握は不可能だった。
が概述の通り現行品との大きな変更はPUのメーカ位なのでこの先は、どの程度コンディションを上げられるかに挑んだ後必要性があればのつもりだ。

前回述秘技との兼合いもあるんでもう少しネック反りの詳細へ踏み込んどくと、幸い現時点では低音弦側の単純な順反りで済んでいる。
もし複雑若しくは細か目の波打ち等があったら保留としたかもだが、現状のは1回修正したら表れた(本当の処はどうだか分からんが)のに今は着目してるんだ。

実は他にも伏線があって修正の複数回分割を決定したのは、トラスロッドナットが「普通に締められる」一杯に
到達しちゃったからなんだ。
リッケンのよりは他の殆どのは丈夫とは言え、非調整側の回転を阻止する部分はそんなに屈強じゃないからねぇ。

ロッド固定で直接接する部品は金属でも実質的に回転を阻止するのは、ちっとも太くない木の棒(ネック)の内部だけなんだからさ。
そしてその時点で締められる限界に到達すると、締める側のナットとそれを受ける金属部の摩擦抵抗も急激に増大する。

するとそれ迄はナット・金具間が必要なだけ滑ってくれてたのが、ナットに「着いて来ようと」し出すんすよ。
この現象は金属同士のでは他の殆ど何にでも起こるもんで、ネックの場合だと回転方向(捻り)に余計な力が働き出すんだ。

この両者のベクトルが悪さしたとすると当該器では調整ナットはブリッジ側なんで、楽器後端から見て先端に右へ捻る力が加わってる可能性が考えられるん。
チトややこしくなるが直接回せる側は締めた後少し戻せばキャンセル出来るが、反対端はロッドも止め金具も触れられないからこれが残る。

これって現況の低音側だけ順反りと丁度一致してて、いや実際は寧ろ逆方向から考察してって辿り着いたんだけどね。
尚且つどの程度この提唱!?の影響力があるかも不明なんだけど、でも全く作用してないって証拠の無いのだけはハッキリしてるから。

勿論材の木目の関係とか5弦は一番低いのだけ張力が弱目になるから、意図的に低い側だけ順反りになる設計にしてある可能性もあるがね。
でももし現況の主因がこれだとしら、徐々に木が馴染んで来てくれたら無くせる力なのよ。

具体的には無理に締めないで必要な反り具合になってくれりゃって、のである程度間をおいて経過を見て行かないと見通しが立たない訳。
併せて「躾!?」の為に1,2弦だけ正規の音程にしといて、3~5弦はペグから外れない限界迄緩めとき乍ら。

何れにしても物が物なんで余程のハズレに当たったか、俺の知らない期間の保管に大問題でも無かったらもっと簡単に改善出来る筈なんす。
実際取組む迄は暫く遊ばせて貰いながら調整して、残すか売るか決定してなんて調子の良い腹積もりだったんだけどね。

事後検証になっちゃったが個人的には「新古品の長期放置品」って、幸か不幸か今迄未体験だったんだ。
長年の不始末で悪い癖の付き捲ってるのも厄介だが、↑の方が実際はもっと大変みたいだね。

子供時代の不摂生が祟って、若いのに成人した時点で既に持病を抱えちまってた様なもんなのかな。
万一これで実用寿命が縮まる様だと、物理寿命が沢山残ってるだけに何とも勿体のう御座んす。

<つづく>

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