音楽備忘録970 中古楽器 体験的実情編➊
俺の場合は貧が原因でひたすら中古の歩みが続いているが、誰にでも新品が無理な事だってある。
潔癖症等の事情で手を出せない場合は仕方無いけど、だからって新品だけで比較検討するのは感心し兼ねまする。
って事って半ば専門化しちまった本件の色々を披露してこうと思うが、先ずは新品だけでその楽器を知ろうとするリスクから行かせて頂こう。
最初の例は半分私感ではあるが、楽器に使われてる木材の質だ。
海外大手量産品の場合では1980~90年位のに質の低下が顕著で、国産のも所謂コピーモデルでは体験的に近似だった。
国産と比べれば海外製の方が当たりハズレの巾はあるが、大量生産では平均値を下げざるを得なかったらしい。
のでその時期のの抜け道としてはエレキであれば、Fender・Gibsonの2大ブランドのは諦め俺言い「第3勢力」のがお勧めだ。
その第3ってのはブランド知名度はあっても販量の少な目ので、特に他所で欲しがる者が少ない材を選択してる様な処のだ。
木材供給自体の問題としてはもっと知りたきゃWikiれば良いが、近代での楽器用としてはマホガニーの供給難辺りが有名かな。
↑の2大さん地理的関係も手伝って南米産を主体としてたのが環境事情等で急に厳しくなり、予定外の産地変更での色々な対応が当時は間に合わせらんなかった。
今振り返れば天然素材には起きて至極当然の問題だったんだが、奴さん方それ迄は金と力で何でも解決出来てたから甘く見てただけだったんだけどさ。
それが同じ米でもリッケンとかみたいな小規模の処では端っからそんなビジネスして無かったんで(ってか無理だった)、今に至る迄見事な位変化が(飛躍的な進歩も含め○×△□)無いよ。
その頃無知俺はリッケンとかは希少性だけで中古でも高値安定なのかと思ってたけど、個体差以外での品質ムラが上記事情等から意外と無かったからだったんでせう。
近回別項で音の質の都合で2大メーカの中古をってのも、買える範囲で’70年代以前のに遭遇したからでね。
尤も概述の如く目的は部品・材料としてで、買ったらすぐに本番に投入出来る様なのとは程遠い状態だった。
その時点では単に予算の都合で妥協しただけだったんだが、半分は偶然の幸運だが「ボロを着てても心は錦」だったお陰で未だ現役真っただ中だ。
これとは逆の体験例もあって貧のお陰で買わずに済んだが、全体としては中々好状態の中古リッケンベースで迷った事があった。
唯一懸念を抱いたのがブリッジ駒の溝が偏って掘られてた点で、その頃はまだリッケンの部品が日本では一般流通して無かったのもあって断念した。
今になって精査してみるとブリッジユニット全体の取付位置ズレも否めず、どうにもならなくは無くてもトータルでは割高過ぎになった事だろう。
この様に誰だって第一印象の影響は大きいしその場で実力が分かる方が高評価にはなり易いが、色々手を尽くした最終的な姿を想像して選ぶのが重要なんじゃないかな。
それがどんな理由か知らんが巷にある「上手な選び方」なんてのに、何故かこの件だけは触れてるのが殆ど無い。
個人的黒思想としては皆が隠れた逸材を見逃してくれると助かるが、中古のイメージを必要以上に悪化させる点では考えものだ。
<つづく>
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