音楽備忘録963 RockのスタンダードⅡ㉕
一寸前回のだけだと何処がスタンダードなのかが分かり難そうなんで、とっとと補遺っとこう。
要は他ジャンル比較だとRockは感覚尊重だって事って、そんなのを編み出すには頭ヘヴィな創作方法はあまり向いて無いって寸法なのだ。
とは言え体の何処かを僅かに動かすにも、条件反射とか以外では一応頭が指令を出している。
し、条件反射ですら視・聴・触覚どれかに反応しての動作に過ぎない。
ので実際には完全に頭抜きにはなってないんだが、実際に出せた音から想像を膨らましてくのが頭先では不可能だ。
夢やイメージを具現化っつうと聞えは良いが、現実に不可能なのが沢山含まれてると実現率が低くなる。
だが既に実現してるものを土台にすれば、少なくともその部分は必ず再現出来る訳だかんね。
例えばコンセプトにも依ろうがアニメの声優の配役等で、極力絵や人柄が近い人を登用した方がリアリティが出たりするじゃん。
あれって普段の声と悲鳴の落差とかある程度迄は想像出来ても、最後の詰めの部分で空想だけでは全然掛離れちまったりする事があるからなんじゃないかな。
もっと音楽で身近な処だと脳内では完璧だったのに、いざ弾こうとしてみたら少なくともその楽器では不可能なフレーズだったとかさ。
或はフレーズは想定通りに出来たのにそれで出て来た音のニュアンスは、実際に弾くとどうしてもそうならなかったとか。
手前味噌では暫く前述の従兄発案のGuitarリフでもそんなのがあったが、自ら弾くつもりじゃなかったお陰で完成前に相談出来て何とか切り抜けられたんだよね。
薄々お気付きの方も居られませうが何の事ぁ無い俺が自分だけでって時に、早目に確認しなかったが為に没になったのが数知れずなんで御座居ますた。
そんなん改良すりゃエエやんのそりゃそうやが、下手にイメージが固まり過ぎてると何処も変えたく無くなっちゃってね。
音を出し乍らだったら必然的に「出せる範囲から選ぶ」しかないのと、偶然でもこんな処に欲しいのがあったなんてのも拾って行けるんだけどさ。
これが和声だけとかフレーズだけで目的を果たそうと思ってりゃまだ良いが、音色も強弱もその他諸々も全部込みでとなるとね。
エレキGuitarで例示を進めてくと、歪ませ具合やポジションで倍音の種類や基音とのバランスはかなり違って来るっしょ。
んでもし大き目に出てくれた倍音に欲しいハーモニーがたまたま含まれてたら、わざわざその音は基音として鳴らさなくても求める響きになっちゃってんすよ。
換言比喩すりゃ素材依存度の高いメニューみたいなもんで、先に魚を仕入れて来てから調理方法を考える方が得策だと。
鮮度は確かでもいざ皮を剥いでみたら色が悪かったから、切るだけじゃ無く炙ってから出すとか。
抽象的なイメージのだったら兎も角実在する物でドンピシャのイメージに持ってくには、音楽でも実音ファーストの方が近道だし的確なんでやんす。
伝統的な生楽器主体のと比べて音色可変巾大・新規音色も編み出し易いのが、却って探し出すのを困難化してるしさ。
<つづく>
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