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2022年4月20日 (水)

音楽備忘録979 RockのスタンダードⅡ㉙

エレキBassミュートの続きでありゃんすが、過去作品でこの件でずっと疑問なのがあるんでそれから。
俺知りで大凡1980年以前のにノーミュートにしては幾らFlat Wound弦だったとしても、微妙に余韻の短いのが随分沢山色々あって…。

コレDrumでも内蔵ミュートの使われ加減がとても分り難いのと近似で、視覚のみでの判断なんてほぼ不可能

特にネジで締めるヤツの「締め具合」となると、直接現物に触れられないとそりゃ分かる訳ゃ無いや。

ほいでもし弦がRoundだったら何か僅かでも触れてたら途端に籠り出すが、Flat張りで2kHz位迄しか出ない昔のAmpだと音色からの推測もほぼ不可ともうお手上げだ。
更に追打ちを掛けてくれるのが所謂セミアコタイプの楽器も少なくなかった処で、Bassの場合材厚の薄い箇所があるとサスティンはそれだけで短縮するからね。

んで個人的に未だ完全解明出来て無いのが最有名なPaul McCartnyの、特にWings時代でリッケンの後ろ寄りを弾いてるヤツだ。
弾き手(左利きなので左手)が何時でもハンドミュート可能な位置にはあるが、リッケンの場合ミュート部にフレームが突出してるからブリッジ部を押さえるのが難しい。

オマケに手以外のミュートも付いてるんだから、音以外にやってるかどうかの判断材料が無い。
にも拘らず弦がFlat張りでAmpは高域の出せないの、尚且つ音色も英国らしいしっとりとした調整にしてるとな。

今より遥かに大雑把なご時世だしそんなだからか、文献にも明確に触れてるのが全然出て来んと困ったもんだ。
この件そもそも誰にとったって分かり難いので仕方無いが、Tower of PowerのFrancis Rocco Prestiaの例もある。

その手法が唯一無二のネックフレット側で極軽く掛けるのなんで、他のの直接の参考にはならないけれど。
録音のクウォリティだって昔のは怪しいのも少なくないから何だが、しかし「聴いた限り」では彼以外に一切ミュートして無かったとは到底思えない。

ってのも楽器自体にミュート機構の付いてるモデルが昔はかなり多くって、付いてるモデルが無いブランドの方が少なかった位で。
流石に今となっては所謂現行タイプので付いたままなのはリッケン位と激減したが、何処かへ押込むタイプのが何時の間にか昔じゃ想像出来ない位増えてて売られてる様だ。

なので使用頻度はかなり減ってても消滅はしてない様で、地味目ではあるが下手にストンプで捏ね繰り回すよりは音を変える効果が大きい。
現行主流のRound弦の潤沢倍音を反故にしてまう弱みはあるが、逆手に取れば偽Flat張りにする事は出来る。

ニーズとして重要なのがビンビンは不要だがカンカンコンコンは要るみたいなので、特にRock系だと大昔風では無くなると困る事がある。
アタック音もマイルドで良きゃ楽器のToneツマミを絞っちまえば良いが、↑みたいなのは弦の方で抑制しないと再現出来ないのよ。

この部分に限るとピック弾き割合の多さと相まって、Reggae要素皆無のでもRock Bassに意外と必須の要素かも知れないんだ。
今時エレキBassで音の短さが~なんてぇと時代錯誤感著しかろうが、Drumだったら楽器のでも奏法のでもミュートは一切嫌って言ってたらそいつにRockじゃないのでも演ればって進言しそうにならんかえ?。

<つづく>

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