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2022年4月15日 (金)

音楽備忘録974 中古楽器 整備の苦悩編➊

親友の健康事情から処分を任されたGuitar類、それ等の状況把握が漸く終わった。
彼にとってはひと財産だったからなるべく有効化させたいが、元来は自分で使い続けるつもりだった故の問題が色々と出て来てしまった。

加えて弾けなくなってから手放す決断間に11年の月日が流れたんで、時流の変化で不一致な面も。
けれど全体的にはとても丁寧に扱う人だったから、何処かの野蛮な連中のや業務で酷使されたのと違って経年の割に消耗がとても少ない。

そんな両極端な部分があるもんだから、換金可能なのについての整備をどうするかで迷ってしまったんだ。
不人気で価値の低目のだったら手間を惜しむのが一番だが、価値が分かり難いままで出品して買い叩かれるのは元が人の物なだけにはばかられる。

そこで取敢えず色々調査を始めてはみたものの、費用対効果的に微妙なのが殆どなのに気付かされた。
値崩れしてないのに限って魔改造の施されてるのが多く、原形復元に難のあるのが又多いとな。

その具体典型内容はアクティブ化で、その手法にもこと復元に対しては不利なのが主に3つあった。
1つ目は追設内蔵された電子回路用の、バッテリー(電池)の交換性だ。

俺の場合だとボディ厚の薄いのが多いのも相まって新規に空間を作らないと入らないのが殆どだったんで、その際交換性を加味するのも簡単だった。
のが彼のはキャビティに余裕があったが為他人がアクセスするには相応しく無い状態で、なまじ音響工学専門学校の同級生だったのもこの面では災いした模様。

素人の交換を想定してたらその際に何処かを断線させたりし難くしとくが、一般的には新規でザグって蓋を設けるとかピックガード等の開閉部を分割しといたり
が常套手段だ。
この加工には扱いネジ数削減の他にも弦を張ったままでの交換可能化も大きく、特に電子回路が使用時常時Onタイプのだと交換頻度も上がるから影響大だ。

2つ目はボリウム・やトーン等のポット(可変抵抗器)類で、なまじローインピに最適化させて抵抗値が桁違いに小さいのに交換されてるから追加購入しないと復元出来なくなってる処。
で最後3つ目は回路変更等で追設されたSW等のせいで、幸い該当するのは1本だけだがピックガードの穴が増えてたヤツだ。

その穴開けが又自分専用だからか雑なんで、標準価格からの下落抑制にはピックガード自体の更新がベストとな。
ってのも当該器がTokai Talbo(アルミ鋳造ボディ)のA-80S(赤)って初期型で、完全復元出来たらそこそこ設定価格を上げられそうなんだ。

尤も3つあるPUが全数交換されてて且つ元のが発見出来なかったのと、ピックガード形状が特殊だから転用・流用が利かずプラ板自体から買って作り直さなきゃなんない。
それが今回に限っては量に依る空間占有も問題になってるんで、復元部品と素材の経費増加と併せて考えると一寸苦しいんだわさ。

最終的には試算結果で処遇決定となるだろうが、他器との兼合いが尚微妙さに拍車を掛けててね。
別口の2本のは作業自体は数分で終るが、一気には修正し切れないネックの反りがあってさ。

取り立てて捻れたり波打ったりはしてねんで、恐らく時間を掛ければ大体整えられると思うん。
只それで長期保管となれば出せるのはなるべく早く追出したいんで…、ってそもそもどれをどう売らずに残すかすら未定なんだからそれ以前の話しっちゃそうなんだけどね。

<つづく>

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