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2022年4月26日 (火)

音楽備忘録985 スピーカのサイズ➎

目的次第で適正サイズがあるったって今更大艦巨砲主義でもあるまいし、こんなに狭いのにどーすんのってね。
いやはや全くご尤もそれ自体には全く返す言葉が無い処か、俺自身が望まずともその極致に近い辺りに居りますです。

しかしそんなだからこそ究極のミニマム化が必至で、色々実態が明らかになって来たので御座居ます。
限られた空間に押込むには絶対的な容量を減らすのは当然も、限界もありゃ後数mmに泣かされたりもしやす。

そこから分割する知恵が編み出されたんだが、それで効果の大きかったのは中・高域のみ。
露骨に良く見える場所に置かなくて済むのは良いが、サヴウーハの箱はやっぱり結構デカいまま。

加えて概述の低音がモノラルになると困る音源(例えばBeatles初期のとか
)では、普通ので聴いたのと随分違ってしまう。
ってんでサヴウーハも2台にしようもんなら更に場所取られてで、結局分割するメリットは中・高域の位置と向きの適正化位だ。

そんな処から俺言い「特盛EQ作戦」が小型サヴウーハから始まったみたいだが、これの欠点は太古の真空管式よりエネルギー効率が悪い処。
今はAmp出力回路のデジタル化でサイズは小さく出来る様になった分マシになったが、音量に対する消費電力は依然膨大なのだ。

何せそのままでは全く実用にならない程、スピーカの「能率の低い」部分を強引に鳴らそうとするんだからね。
言うなれば地毛対付け毛の割合が1:9とか1:20って、ほぼハゲなのをロン毛にしてる様なもんで。😵

それでも動力系(洗濯機や掃除機みたいに強力モータの入ってるヤツ)と比べると元がタカが知れてるから一大事には至ってないが、長時間鳴らしっ放しにしてたら電気料金請求額にもちったぁ
差が現われる筈だ。
っとこの様に原理に逆らって無理に小さくすると、色々条件が増えるのでニーズとの適合度と汎用度に大きな制約を抱える事になるんですわ。

カーオーディオみたいにドア等に付けられるサイズが限られてる場合には向いてるが、そうじゃない場所では必ず良い方に転んでくれる保証は御座居ません。
又シングルサヴウーハ(但しスピーカユニットでは無く箱の数)の併用については、適切な聴取位置が取り難い環境下では却って公平になるって側面がある。

一般店舗等では位置より先にお客全員との距離が問題で、近い人にはウルサく遠い人には良く聴こえないでは困る。
されば余程広くでもない限り客席等の中に置かなきゃなんなくなるが、片chに至近・もう一方には最遠って状況が発生。

その際完全に片chにしか入って無いのがある音源を掛けたら、反対側のの分はほぼ聴こえなくなってまう。
そうなって変になる位だったらステレオ感を放棄する方がまだマシで、中でも大柄になり易い低音担当のは数の追加はし辛いんでね。

なので逆に個人とか聴者数が少ないならば極普通のスピーカ(特盛不要タイプ・俺仮設定中型)、2本だけにした方が多くの場合は占有面積・音質共々好結果を得易いのよ。
惜しむらくは該当するモデル数が特に近年本邦では減少してる処で、そもそも室内でも自耳以外に音を出さないのが増えてるからなのかな。

今の日本は個人の音楽再生環境がよろしくないので何だが、なるべくヘッドホンやイヤモニじゃ無くスピーカで聴く機会を増やして欲しい。
少数の例外を除き作り手側はスピーカ再生想定のが多く、それは近年気にされる明瞭度や分離度がスピーカの方が厳しいからなんだ。

これに加え生の音楽音(電気・電子楽器入りのも含む)って半ば必然的に「空間合成」成分込みだが、それを全部ソースに入れとくとスピーカ再生時に追加される分が元のより増えてまう。
ので一般平均スピーカ再生で生成される分は割り引いとくのが普通なんで、お耳ベッタリで聴くと今度は作者想定より減っちまうんだ。

<つづく>

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