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2022年3月19日 (土)

音楽備忘録947 真空管サウンドの実際➋

拙ブログでは是迄にも逐次球の有用性を訴えて来てるが、最大のご利益は「音楽性」だ。
これには石等の小型半導体開発の経緯も関係してて、純然たる音楽用の石自体が僅少なのにも表れてるのだ。

最近はコントロール部のデジタル化で以前とは状況の変化もあるが、例えばエレキGuitarのAmp等ではツマミを全部並べて出しとこうとするとそれだけで結構な面積が要る。
オーディオ系でも頻繁に調整したい際等は似た状況があり、その場合この部分の小型化には自ずと限界がある。

なので少なくともスペースファクタ面では上記みたいなのには半導体化のメリットが減り、そうではない物には大きな差を生む事となる。
その一端として音色がまあまあ好評
だった2SK30って定番FETが商業的事情から絶版とされ、非球で音楽性を維持するのが以前より困難化してたりする。

そこで考え方の前提としてのお勧めを披露すると、聴き専の方と音楽製作に携わる方には球となる。
って何か分かり難い言い回しになっちまったが、作らないけど演奏もする人の方が上記2者よりゃ逃げ場があるってな感じかな。

それしかないとか苦労は極力報われたいとなると、もしいざ気になり出したら止まらなくなるんじゃないかな。
随時頻吠えだが↑のFETも含め石等の半導体系の大部分は音楽専用設計では無く、「勝手に音を変えてしまう」部分の排除が困難だからだ。

球を使って録ったのだって石で再生すると音楽的劣化は避けられないが、余程酷い機器で無い限りあった物の全てが失われるのは稀だ。
だが電気楽器では最悪弾いたのを出す時点で大事な部分を根こそぎ削がれる場合もあり、そうなると減っただけなら後からでも増やせるが無い袖は振れない状況に陥る。

一方聴き専の方へ強力推奨するのは「音楽性が不足した場合」への対策で、作る方もやる人と違って石で録ってたのを球にするとかが不可能だからだ。
これで問題視すべきは作者の意図通りのが聴けてるかどうで、聴こえ方の差のせいで評価に迄影響が及ぶ処だ。

特に古い作品で石の機器が無かった時代のだと要注意で、実際下手なリマスター物では元のより音楽的には劣化したりもしてるっしょ。
元は球機器しか無かったからそれで最適化をしてた訳で、担当者が生き残ってりゃ石に合わせた違う調整も後からするだろうけどさ。

制作現場で「生の音」を聴けてないと、実際はこんなでしたに近付けるのは難しいかんね。
球と石の音楽的差って石では極論すりゃ男に女を演じさせてる様なもんで、肉体関係に至らない内なら問題にならないのかも知れんが。

軽く興味を持った程度の時点でカミングアウトしてくれりゃ未だしも、ぞっこんになってからだとそのショックたるや計り知れない大きさになる。
人の場合だとそれが女性不信の引き金になったりするが、瑕疵の無い作品に対してそうなってしまったらこんな不幸な事は無いすよ。

上記比喩の人の方は演じてたって云う原因が確実に掴めるが、今や巷に球機器の少ない音楽の方では自発的に試そうとしないと機会が無い。
俺の場合世代や環境の関係でたまたま球も石も望みに反してって状況が多々あったんで、受け身でも何とか知れたんだけどね。

なので例えば仲間内で1つ程度でも良いから、必要なら何時でも球でも聴いてみられる環境の整備がお勧めなんよ。
余程怪しいチープなの以外だったら小出力普及版でも全然OKで、性能では無く表情とか表現の差を中心に聴いて貰えば誰にだって球の音楽的価値の一端位
は分かると思うよ。

<つづく>

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