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2022年3月 9日 (水)

音楽備忘録937 音量の正しい解釈⑥

高密度高平均音圧が流行だってのに、オッサン何言うとんねんな貴方様へ。
んなもん制作サイドがアホやから…が事実ではあるが、攻撃してメジャーの儲けが減ったからってその分がこっちになんて絶対回って来んのだから只のディスりじゃ御座んせん。

先ずはご理解頂くべく経緯と間違えちゃった場所の特定から行くが、大元は放送番組で本編よりCMの音量や平均音圧だけ高くしたの辺りから始まった。
この件掘ってくと結構色んな絡みがあるが、その1例としてTVの当時の一般での視聴実態を今日は記しとこう。

旧来からのTVやラジオってな片方向通信なんで、向うから流れて来てる時にしか享受出来ない。
その結果一寸した雑用をCM中に片付けるのが一般化してって
、スポンサーには肝心な時だけ席を立たれる状況となってしまった。

本来ならTVでは画だって見続けて貰いたいが、せめて音だけでも離れてても聴こえる様にと考えたんだろう。
但し規格を超える音量は出せないから実際にはCM忖度をして、本編の方の音量を下げたと言うべきかな。

この絡繰りに気付かれない内は視聴者は本編に合わせて音量調整するので、相対的に以前よりCMが大音量化するってケチな作戦だ。
ケチ等とほざいたのはそうなると今度は絶対聴かせたい本編の方に問題が出て、新たな工夫が入用になったからだ。

その後携帯音楽プレイヤ等での頻度が上がるともっと環境が厳しくなり、必要最小音量でも内容の全貌把握が可能なMixが主流化してく。
この稚拙な施策を今も続けてるのは最早恥晒しで、バレてしまってる以上無効化した他は騒音源になってるだけなんだけどね。

とまれそうしてライバルのが皆にぎにぎしくなって来ると、正直者がバカを見る式になって悪忖度オリンピックの全盛になっちゃったんだろう。
現実的な観点に立てば高平均音圧化・高密度化から完全に離れるのは厳しいかもだが、だからって内容が目茶目茶になる程施しては本末転倒なんざんす。

目立つから聴こえたから存在を認知して貰えたは良いが、それが有効化するのは「損しない内容」があったらなんだよ。
寧ろ現況の多くのだと音楽作品が「迷惑CM」と完全に同化しちゃってて、世間に「欠点だけを周知して貰う」形になってんのに気付けないのかよってね。

もっと単純比喩へ変換すりゃ「下ネタの使い処」みたいなもんで、無礼講の宴会でなら大歓迎されたりしてもそんなの以外の席でやったらどんなに秀逸でも只のハラスメントにしかならんとかさ。
なので本来は良質な作品でも極端な味付(過忖度Mix)がされたせいで、それが伝わらなくなって演ってる方も聴いてる方も「損させられて」んすよ


ってか純粋に客観的に云って高密度高平均音圧にも限界があるし、通用するのに必須の前提条件があるのにあまりにも皆さん忘れちゃってんだす。
最も効果が出るのは周囲音のどれも「やって無い時」で、って事ぁ全部がやられてたら「お前はもう死んでいる」なんよ。

かつては珠玉の必殺技(に思えた)だって相手もさるもの引っ掻く者、時間が経過する程予測が付き易くなっていとも簡単に裏をかかれるん。
本邦メジャー系では未来を捨てたのかアホしか居らんくなったのか知らんが、このままじゃ外国勢に乗っ取られ易い危機的状況でもあるんすがねえ。

駄目ったって他に新案無いのにどうするってんなら天災は忘れた頃にやって来る式で、例えば殆ど誰もが忘れてる技を突如かましてやるのなんかも一興でごんす。
どうせ死ぬのを只待たされる位なら、是非皆で風穴の1つでも開けてみませんかってね。

<つづく>

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