音楽備忘録942 RockのスタンダードⅡ⓴
前回最後で語った「個人スタイルの構築に大影響アリ」ってのが、わざわざスタンダードとして大々的に取り上げた真意なのだ。
ほいで俺からすると一見邪道でもRockには不可欠としても良い位、この手のを大事にしてるかどうかで○○弾きなんてのが持てるかに直結してたのが多かったんよ。
純粋に技術面だけで考えりゃ俺の3連打も、Drumの足のは有効でもBassの指のは落選だ。
多分大昔述なんで最低限だけおさらいしとくと、普通の指弾きに随時で薬指も追加するってのを相当大昔から演っている。
元々は2本指の速度に引け目があった処からの魔案で、今なら速度は2本でも手に負える様になっている。
のに未だ使ってるのは、ニュアンスが少し違くなり易いからなんだ。
要はSnareで細かい連打をする際に、バズ系(押付けてバウンドさせる)と指系(指でバウンドをアシスト)を必要に応じて使い分けするのなんかと同じなのよ。
せやさかい技術面では子供騙しとか誤魔化し認定のだからって、音楽面で考えたら「他のじゃ駄目」とか足りないなんてのも結構実際には頻繁に存在してるんすよ。
シンプルなジャンルではそうじゃ無いのより必然的に一般論での奏法の選択肢は減るもんで、この点でRock系等は他のと同等に考えてくべきじゃないのだ。
それが近年本邦のメジャー系のみたいな「マーケティングに基づいた理論的構築法」は最も不向きで、Rockにとっちゃ仇でしか無いんでオジサンは吠え捲ってる訳だす。
それでも稀に可能性を持ってるのも居て、例えばthe peggiesの北澤ゆうほ(Vo・G)ってかつては独特なミュートみたいなのを頻発していた。
ソロの終りとかブレイクに移行する処で、何やら「ブキャ」みたいな聴いた事の無い変なのを出しててよ。
経緯としては暇潰しで眺めてたアニメの主題歌(青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない:オープニング)が出会いで、ハーモニーや歌詞の面白さから記憶に残ったのだった。
しかし残念な事にこれが当たったのが却って不味かったか、その時期を境に妙に余所行きな感じになって独自だったヤンチャ性がスッカリ影を潜めちまってね。
個別の作品自体の質はそんなに低下して無くも世界観が在り来りになっちゃって、少なくともRock Bandでは無くなったって体でさ。
この様な側面ってのは他だとBluesやSoulなんかも内包してるんだが、俺言い「出鱈目率が高くても聴ける」って特徴をもっと重視すべきだと。
だって何しろ他の部分では勝れる処が少ないんやし、理論ったってRockをキチンと解析したりした分の入ってるのは未だ僅少なんやさかい。
悪意思考すりゃ「好き勝手にやらせとくしか仕方無い」のって、雇う側にすれば面倒で儲け率が低い。
≒儲からんから消滅しても結構ってなスタンスも考えられる訳で、けどそもそもはたまたま大当たりしたのが居たからって柳の下の二匹目のドジョウを狙ったのが甘過ぎるだけなのにね。
そんな甘ったれで腐った連中に、是非惑わされないで頂きたい。
長い目で見ると下手に長い物へ巻かれてると、Rock人寿命は終わっちまうんだからさ。
兼業でもプロを指向すれば商業性完全無視は不可だが、単に有名になれれば良いのか例えば「あのスタイルの典型」と思われたいのかだ。
人間途中で気が変っるのもごく普通ではあるけれど、その時の雰囲気に流され過ぎて後で悲しい想いをして欲しくは無いんですよ。
こんなご時世じゃどんな位置に居たって人生辞めたくなったりもするけど、次回はそれに関するRockの誤スタンダードへ言及しときまひょ。
<つづく>
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