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2022年4月 1日 (金)

音楽備忘録960 真空管サウンドの実際➎

空気の振動である音を電気に変化する際、最も問題となるのが時間的な遅れ
もし振動したままの空気を一時的に保存出来たら補えるが…、って一体どう云う事で球と何の関係があるのでせう。

Micは振動板で空気振動を受けて発電する物だが、振動が来てから振動板が同調するには極僅かではあるが時間が掛かる。
この時周波数(震えの速さ細かさ)次第でタイムラグに差があり、低音程遅延が大きくなってしまう。

どうしてってそりゃ振動の巾が大きいから、すぐには追い付けないのよ。
それで生耳に聴こえたのとどんな差を生じるかっつうと、元は「低音の直後」だった高音がほぼ同時に変わっちまう処。

これって人耳の鼓膜にも当然起きちゃいるが、耳以外でも感じられる低音由来の振動ってサポートも一応ある。
何れにしても物理原理的に現時点では完全解消可能な有力手段も無いんで、なるべくなら電子回路にはこれの逆の性質であって欲しい。

それが石等の半導体素子では「高域程反応が高速」な性質なんで、弱点をより強調する方向に作用してまうんだ。
物理的にはこちらの方が素直な反応なんだけど、聴こえて来る音の感じは物の見事に変質させてしまう。

それと現行Micやスピーカの基本構造が開発された時期も考慮点で、球しか無かった当時のがそのまんまになってんのよ。
この点へ注目すると差し詰め現況一般オーディオって、F1にダンプ用のタイヤを履かせてる様なかなりミスマッチな側面があるさね。

それでも少しでも速く走りたきゃF1の方が良い筈だが、この組合せで効果があるのは最高速位。
重くても潰れない硬いゴムを軽いのに履かせりゃ、鉄の車輪並にグリップ力は格段に低下する。

要するに極一部の性能は向上しても、それ以外の全てを低下させちまうんだ。
又「石の速さ」の内容が意外と周知されてないのも問題で、球より高速化したのは主に高域だけでね。

一般的な電子回路分析では最速と最遅速の部分で比較されるが、それであれば確かに絶対値では石系が圧倒的に勝ってるがね。
それが活きるのはPCや電波等の高周波性能が重要な分野で、音と云う低周波領域では絶対値より「バランス」の方が大問題なんすよ。

リズムタイミングに執着したエレキBass演奏を実体験すると良く分かるんだが、やってみると殆どので石のAmpのの方が反応遅れが気になるんだ。
石でオーディオのみたいにリニアな性質にしとくと音がキツ過ぎて使い物にならないんで、意図的に緩和≒鈍らせてあってのぉ。

それが高域にだけ施せたら良かったんだけどこれも現状無理なんで、そのままで良い部分迄遅れちゃってて。
因みに世間的にはLSIよりIC・ICよりトランジスタ…と鈍足イメージな球だけど、音に使うと幾らも差は無いしあるのは高周波領域だけなのよ。

寧ろ上記の無理忖度や複雑化した回路方式のお陰で、全体的には音の初動は遅くなってるのが多い。
球の多くので如何にも速そうな「尖った音色」がしないのも大きそうで、実はオールインワンタイプのデジタルEffectorなんかホントはもっと遅くなってんだ。

<つづく>

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