音楽備忘録959 RockのスタンダードⅡ㉔
ちょっち数回ばかり対象年齢層が寄っちゃったんで、こっからはR指定無しのをお送りしませう。
人って頭脳派・肉体派とか得手不得手とか、大抵は成長にも頭主導・体主導みたいに傾向てっのがありますわな。
それ等の内生まれ持った個性の分はどうしようも無いんだが、それでもRockではその人なりになるべく体主導で行って頂きたいんでごんす。
完全な私情・私感では御座居ますが近年本邦の歌詞偏重傾向に辟易してる者としては、Rock迄が皆そっちへ行かれちまうと気楽に楽しめるのが無くなっちまって困るんだす。
歌であれば歌詞はあるのが普通だし、折角なら少しだって良いセリフ・良い物語・良い文章の方がそりゃ良いす。
しかしかかし音より言葉を本当に大事にしたいなら、音は付けても全く邪魔にならない伴奏以下にせめてしとかなきゃおかしいよ。
或は最善を尽くしといても言語文化の違う相手には殆ど無効化しちゃって、それを避けるにはニーズの有無不問で当初から5ヶ国語位のバージョンを作っとかないとね。
んでこれで奇妙なのはブームとかがあったにしても、歌詞が今よりずっとアーパーのが主流だった昔のの方がそんなの多かった処。
ワタクシ海外渡航経験は未だ皆無ですが真の国際派を自認しとりまして…、っても外国語に決して堪能ではないんだから変か?。
これへ変だとお答えになった貴方は井の中の蛙君か、自分では音楽をやってるつもりで本業は文筆業だった方でありませう。
例え肉声でも言葉には成り切れて無い叫びとかそんなのでも、メロディやハーモニーの助力で雰囲気や気持ちが伝わっちゃう処が音楽固有のマジックなんすよ。
近年の好例として概出ピコ太郎のPPAPなんかが典型で、あれ容姿や踊りに先に惹かれた人も少なくないだろうが音が無かったら全く使い物にならないずら。
堅く考えずPopsに分類されても構わなきゃ未だしも、Rockなら音優先じゃないと存在意義自体が薄れるだよ。
だからってRockはアホじゃ無きゃ駄目って事ぁ無く、知性感に溢れてたってそれ自体は全然OKやけどさ。
もしそれが俺言い「利口にしか分からん知性」だったらアウトで、例えばメロ・歌詞・和声が秀逸でも音色が醜悪だったり非魅力的だとなあ。
そりゃ趣味性の極端に高い分野なんで、どう頑張ったって真の万人受けなんざ幻想でしか無いですがね。
なるべくどんな人がどんな部分にだけ興味があっても同等に感じられるのは必要で、JazzやPopsが既にあったのにわざわざ分化させたのはその為なんだから。
シンプルで素人臭くてもパーソナリティをより重視したのは、気持ちや雰囲気を極力直接感性へ訴えようとした結果。
なのでⅡで利口ぽっさで言うならどう利口なのかは後回しで良く、頭良さげだが頑固そうとか専門以外は全然アホそうとかそう云うのはすぐさま分からないと。
或は外見的には超肉体派に見えたが、実はとても神経質で気が弱そうとか。
これ等は勿論言語化だって可能だけれど、瞬時に一括表現出来る点で「音の感じ」の方が勝ってるんだ。
視覚に変換するなら言語は注意書き・音はマークってなもんで、多くの人は交通標識を完全に覚え切って無くてもこっちには行けないらしいとか皆一瞬で認識してるやんか。
だから本邦で残念なのがJ-POPと一括りにし過ぎる処で、例えばパワーフォークとかグランジポップスとか新名称を付けて売り出せば良かったんだ。
俺としては何だか領土をぶん取られた様な気分で、他人ん家に勝手に土足で上がるなよって…。
<つづく>
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