音楽備忘録921 音量の正しい解釈②
だば前回の続きの中から今日は、音量に依る印象差にフォーカスして解説させて貰いまひょ。
これを左右する要素として人耳特性も重要だが、比較対象とか相関関係も同じかそれ以上に影響力があるんすよ。
久々で怠け者を戒める目的で爆弾投下から行っとくと、耳栓が要る様な爆音を提供してるPA野郎は上記後者を省き過ぎとんのや。
前者だってちゃんと学ぶと学ばないとでは差の出るもんではあるが、頭を働かさなくともある程度は体験値から知る事が出来るんだ。
だが後者のは聴き辛くなったりしない限り、気持ち良きゃ一々探るより委ねて楽しんじゃったりして当然じゃん。
だから頭も体もフル稼働させて追求しないと、幾らも真の姿ってか状況を理解出来ないんですよ。
前振りはこの辺で順に内容を紐解いてくとして、前者は人耳には固有の周波数音量特性があったってのだ。(厳密には共通性もあるが更に各人固有のが…)
有名な「等ラウドネス曲線(フレッチャー-マンソン曲線等)」のグラフでも見ると一目瞭然になるが、調べてみたら音程次第で感度にムラがあったん。
しかもその音程毎の感度の増減が一定じゃ無く、これが色々面倒を奢ってくれちゃっとんの。
先ずギリギリ聴こえる最低限界が、物理的音量に対しては中域→高域→低域の順となっている。
噛み砕くと低音程ある程度の大きさにしないと全然聴こえないんで、小音量再生頻度の高そうな携帯音楽プレーヤや個人用音響装置にはBass Boost機能の付いてるのが多いん。
但しこれ等の研究には爆音の分が不足してて、しかし俺知り推定に依れば爆音域以上になると人耳は中域より高域が高感度になってそうだった。
因みに俺知り推定は体験等からは確証をとっくに得てるが、検体が著しく少ないんで論文にしても通りゃしないだろう。
他所でもコレの進展が悪いのは、最悪時に被検者の耳を破壊する危惧があるからなんだろうな。
けど未来ある若者の為には例えば世界中の死刑囚に協力して貰うとかして、とっとと進めてハッキリさせるべきなんだけどね。
わ兎も角上記の様に只でさえ人耳には癖があるのに実際は更に際限無く個人差がってのは、意欲的に学ばないと自分基準オンリーになり易いんじゃないかな。
聞こえる聞こえないならそんなでもないが、さっきのと比べて今度のは何倍位なんてのは全部主観になっちゃうからねえ。
音を出す方のは機械も使えるからそれに付いてるメータでも読みゃ良いが、個人の耳に付けられるメータってのが今ん処不可能で無いからさあ。
しかしそれ以上に冒頭後者のは機械に依る分析とかがほぼ不可能なんで、学ぶのも大変だし極論すりゃ修了するのだって先ず無理だ。
けどそんな面倒なのだからこそ、本来は従事者側だけで極力何とかしとかなきゃイカンのよ。
例え不完全だろうと他の誰も手に負えないのを少しは何とかしてこそ、その筋の専門家としての価値が生じるんだからさ。
ってな事ってこれをしてない爆音関係PA供は、俺としてはアマチュアにも満たないド素人認定になるんどす。
<つづく>
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