音楽備忘録924 魔修理の最近⑨
さてその従兄宅Drumマルチ録音用初号機(xp)の不調以外のって何ったら、搭載してる化石PCI接続サウンドカードの使い辛さだ。
件の機種はYAMAHA DS-2416って最早ほとんど知る人が居ないであろう代物で、そもそもYAMAHAがホントにそんなの作ってたのかよってのが今の一般認識だろう。
コレ俺等オッサンには少し昔のつもりでも、気付けば登場からもう23年も経ってたんだね。
けど古いから苦労させられてんじゃなくメーカが勢い込んで出したは良いが、早々に挫折ってドライバのバージョンアップすら幾らもしない内に尻尾巻いて逃亡しちゃったからなんだ。
ディスりになって申し訳無いが真実なので付記しとくと、当時将来を見据えたつもりで長年培って来た生楽器のスキルを捨てて迄デジタルを指向してたんだがね。
そんなだったんで従兄も多いなる期待を抱いて、かなり無理して迄購入したらしいんだ。
この云うのって安定期に入る前だと博打性の高いのは仕方無いが、アナログインプットモジュールを1つしか買えて無かったのが今となっては苦悩の元凶になった。
サポート悪い≒他機器との連携が弱いとなりがちなんで、健全運用が出来てても「切替の手間」が偉い事になっちゃったんだ。
それでもあれだけの思いをして手に入れたんだからと、初号機で大凡3年は従兄も粘って格闘してたんだけどね。
こっちに感じられる以上に本人はそれで草臥れ果てたらしく、本体が直っても再利用には気乗りしないんだそうな。
しかし現状ではそうするとネットへ繋ぐのと録音に使うPCが兼用となってしまい、色んな安全面等からもお勧めし兼ねる環境となってしまう。
そこで再度色々調べて行くとどうもPatch utilityってのを入れれば、カード側の詳細設定ソフトが入るらしいのを発見。
って信じられんかもだが今迄は別のソフトや設定の処から、ほじくりにほじって最低限の設定をしてたんだ。
この状態だと基本設定の維持度は低いし、関連性のあるソフトを立ち上げる度に設定が暫時変化を続けちまう。
そこで何とか↑を落して入れてみたんだけど、残念乍ら何も変化は起こせなかったよ。
実は最初から多少の危惧もあって、入手可能なPatchは「xpより前の用」のしか無かったんだ。
只添付されてたレダメ(Read Me)に「xp以降のでも行ける筈」なんて書いてあったから、一寸は期待したんだけどさ。
ドライバはWin xp・2k(2000の事を当時はしばしばそう表現されてた)用のがあったんでそっちが既に入れてあって、って事は前のOS用のでは後から何か不具合でも出たからだったのかな。
設定ソフトの部分だけ前のが残ってくれりゃ助かったんだが、儚い夢で御座居ました。
性能・機能自体は今でも充分通用するレベルなのにヴィンテージ認定されないのは、多分この実用性の低さのせいなんだろね。
にしても俺が使うんじゃないから強制なんて全く出来んが、この手の機種を推すのに他にも幾つか理由があるんだ。
フリーソフト音源のYAMAHA S-YXG50の仕様条件に、OSがxp迄とCPUがIntel CoreⅡDuo迄ってのがあって。
しかも↑のソフト本来はシングルコア用ので、↑だけが偶然デュアルでも使えるのを発見しちまってね。
今更も良い処ではあるが無料で打込みとマルチ録音の両方をとなると、いにしえのCoreⅡDuo機が一択状態なんすよ。
まあ結局は「使い易さの改善」が出来なかったんで従兄宅復帰の可能性は薄れちゃったけど、ネット非接続で独立機として使う分にはまだ暫くはこんなのでも有力アイテムなんす。
録るだけの人だったら録音機器に全資金を集中させられっけど、演りもするとなるとここだけに予算を掛けてらんないし掛けるべきじゃないと思うんだ。
<つづく>
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