音楽備忘録917 録音でのプロとアマの違い⑬
本日のお題は「プロは無意味な音は出さない」で行ってみようと思うが、たまには拙ブログ901で晒した自前のを生贄としてみよう。
あんなミストーンだらけでたどたどしいサンプルじゃ説得力に欠け兼ねんが、どんな状況下でのだったか従兄のした説明はまだ全てじゃないんだ。
特に俺の状態の部分が外見的には普通だったろうが、本人としてはもう殆ど条件反射しただけみたいなもんでね。
慌ただしい中最低限しか考えられず、暖機運転やポジション確認すら一切無しの正にぶっつけ本番だったんだ。
録る前にやれたのはレベル合わせ・楽器の音程と最低限の音質調整のみで、フレージングは弾き始めてからって按配でね。
強いてあんな付け焼刃に利点があったとすりゃ天然度と、構成のシンプルさ位のもんだった。
なので俺としては公開は本意じゃ無いのに、どうして従兄があれでも良いと思ったかが焦点なのだ。
結局は体裁より内容を重視したって事なんだろうけど、そうなった根底にお題の件があったからだと思うのよ。
先ず我々の場合どっちが最初のアイデアを出すかすら不定ではあるが、従兄は誰か居る所で最初の一歩を踏み出すのは得意じゃないらしい。
ので今回みたいに準備ゼロの際はこっちから始めるのが多くなるが、フレーズも無いから取敢えず「手から出任せ」でテンポを提示すべく「空ピッキング」からとなった。
そんな状況でも心がとてつもなく広い人にだったら「もしかして曲?」みたいに聴こえる様になってたとしたら、それは多分どんなにバラックでも柱・屋根・壁・床が一応全部付いてる建物みたいになってたからなんじゃないかな。
取り立てて奇抜なのにする気は無かったから大体偶数小節進行になってるが、どの位の長さにするかは全く気分次第だった。
けど従兄が次へ進めとオカズで催促して来たりもするんで、時々間に合わなかったりわざと裏切ったりもしてるが「各部を大体どの位の長さにしたいか」って意志は伝わったし取入れた。
これって壁を付ける位置で間取りを示唆ってなもんで、俺がでっち上げたテンポは差し詰め建物全体の敷面積って処か。
この「兎に角形にしよう」って意志は俺は30歳以降に強まったが、自分が携わって何も残らないのが何しろ嫌になったんだ。
今振り返ると遊びならその時楽しいだけもアリだしボランティアなら自己満でも許せるが、労働で報酬ゼロは勘弁だしそれを無制限に許してたら暮らして行かれなくなる危惧とかあったのかな。
但しそれを世間に甘受して貰うにはその時没にしても、後で気が向いたら出せる程度には仕上げとかないとなんない。
闇雲に強引に纏めりゃ良いってもんじゃ決して無いが、現況屋根が無くて建物として認められるのは歴史的遺構とかだけ。
それも今は朽ちて無くなってるだけで、完成当時は大抵のは屋根がちゃんとあった痕跡のあるの限定。
等と語りつつ実際この生贄程度のではお題の表現より、辛うじて「必要な音は足りてた」って位かも知れない。
しかも最低限の体裁を整えた(ここでは演奏面のみ)のも、記憶力劣化の酷い2人が後で聴いてどうしたかったのか分かる様にする為。
と全然ご立派では無いが我々基準の完成度に達したら、出すって前提が少なくとも俺にあったのは確かなのよ。
だから恐ろしく雑ではあっても、煮ても焼いても食えそうにない真似は一応避けてたんだ。
これって個人的実験では実用性を無視してるのがバレバレだが、杜撰大王だって少しは状況判断をするんだい○×△□。
<つづく>
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