音楽備忘録915 RockのスタンダードⅡ⓭
引き続き前回とは別観点で「1960~1970年代物の勧め」になるが、勿論俺の趣味の強大な影響下にあるのは否定致しませぬ。
けれど誰でも俺みたいに追及してとは望んでなくて、偶然味わったリアルタイム体験から「良く効く薬」みたいな部分を思い知らされてるだけなのさっと。
先ず楽器の進化について補遺っとくとRock用を主眼にしたのの本格的な開発が始まったのは’70年代で、普及・浸透し出したのは’80年代になってからだった。
これ当時流行してた音楽からしたら周回遅れ感があるかもだが、楽器ってなどんなに頻繁に買換えるったってトイレットペーパーみたいな頻度には絶対ならないじゃん。
となりゃあ1年以内で誰もが飽きる様なのをうっかり出しちまうと、それまでに築き上げた信用を一気に喪失しちまうんだ。
特に会社の規模が巨大化してると死活問題になり兼ねなく、実際にFenderを筆頭に多くの大ブランドの近年のとは一味違う買収劇なんかがかなりあった。
そもそもそれ以前の問題として、奏者がホントに手足の様に操れる様になるのに時間も掛るしね。
なので例えばLudwig SpeedkingやFender Stratocasterにしても、他に色々あってもそれじゃなきゃ困る・無理みたいな状況が増えたのもこの時期になってからだったんよ。
それ処か前者に至っては変なのし出したアホな俺みたいなのが居たせいで、更に記録更新・上塗りになっちっまってる位だ。
この件要約すると当時の機材って言うなれば「大いなる過去の遺産」の依存度が高く、今の専用のみたいに便利じゃなかったが「色々試せる可能性を持ってる」のが断然多かったんだ。
スピキンは流通量も多いし細かい違いはあったにせよ2010年代迄売られてたが、例えば俺認定対抗馬たるPremier 250は今では一寸試そうにも当時より遥かに入手難になってるとか。
更にこれ等に加えてまだまだ揺籃期のとは言え電子楽器や、電気楽器でもエレアコなんかも次々と登場して来てて。
人口ピラミッドみたいな意味で最もバランスが良く自由があったって、現時点迄の体験内ではそんな実感があるんだす。
更にⅡでジャンル的充実については論が割れそうではあるが、Rock内部でのに限定すると初めて五つ子も産まれましたみたいな状況だった。
その当時は意識は無く今にして思っただけだが、Rockではその頃が丁度成長期・躍進期だったんだろう。
これ等から音楽的にRock界ってどんなんってのを知るのに、この年代のが最も手っ取り早い訳ですよ。
自身の世代的志向とかもあって’90年代以降のには興味が弱いけど、こんなに節操無くなった背景に’60~’70年代の体験が影響してるのは確実だと思うんす。
その中で今回の楽器の件に関しては「使い方」の部分が嚆矢で、新登場の機材に全依存してない部分がミソで御座居。
↑にある様に出てすぐに独自奏法を完成させたりゃ滅多に出来ねんで、古いので新しい音と思わないと目標達成出来てもタイミングが世間から遅れちまうんだ。
私的だがそんな「既存の手法に縛られない」のも一部先鋭的Jazzと共に、ジャンル的に大きな特徴じゃないかと思ってるん。
近年のに俺が夢中になれないのにはこれもあって、加齢で感受性が鈍っただけじゃない…筈なんだ。
<つづく>
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