音楽備忘録910 魔創作➋
こんな初期段階での挫折はこの方面では実は2度目で、初回はワウだった。
ワウペダルは相棒が宅に置きっパにしてるのがあるんだが、フィルタの閉じる部分の挙動が俺には急激過ぎのでね。
折角マニュアル(足)で操縦するならそこをもっと追及したいんだが厳しいんで、かなり一転させてオートワウの自作に逃げちゃった!?んだ。
ってのは半分嘘で以前紹介した参考曲のとか、シンセBass対抗策もあって作ってみたんだ。
それに倣うじゃ無いがどうせ思いのままにならんのなら楽したいってんで、所謂スローアッタッカーの類の自作へ方針転換となった。
処でGuitarのボリウムが弾き手に近い所に付いてるのだったらペダルレスでもある程度は行けるんだが、俺のワイルドな弾き方だと要らん時に触れて動いちゃってね。
単音なら左手指のハンマリングの強さとかで賄えるも、メロディラインをある程度安定して弾くのはそれじゃ厳しい。
んで戻すが以前から多少は興味があって色々資料は集めてあったのもあって、その中から取敢えずは古めかしいが比較的初期のシンプルなのに又挑戦してみようと。
俺だって用途や使用実績次第じゃ後発の高級なのの方を好む事も時々あるけど、性能・機能を重視するなら今やデジタルの方が有利。
宅ではMixや編集にPCを使い出したのは諸事情からかなり最近なのもあって、デジタルのですら最早古典化した中古機だが出番が減っても今でも持ったままだ。
もしLiveで完全再現させたきゃこの体勢じゃ駄目だが、分身の術が使えんし俺独特の奏法をマトモに熟せる人を足りるだけ集めるのは無理筋に近い気もするし。
予めメンツが決まってる物に対してならそれに合う様に作るが、他人の魅力の加味が無いのに誰に忖度して個性を弱めても仕方無いと思ってね。
そうして使用条件や性能が外れた時に残ったのは、その味がどれだけ印象に残ってるかになったんよ。
人にも依ろうがそんなのもあって初物に臨む際、俺の場合はベーシックな処から行くのが自然と多くもなってんだ。
わそれとして今回の原典はBOSS SG-1「Slow Gear」ってので、ハードオフではヴィンテージ認定されたのか何と約¥5万で売切れだなんてなってたのにはびっくらこいたでぇ。
上手に漁れば手が届くかも知れないけど、2つの理由で本物が今のニーズにはオーバースペックなんだ。
あった方が間違い無く良くても電子切替SWが必需じゃないのと、それ用のFoot SWの手持ちがおまへん。
のでそこを省いたのをこしらえてやろうと企んでて、現況は変更回路図が書き上がった処だ。
ここで余談にはなるが俺みたいな古株等にはそこそこ有用と思うのがあるんで、それでちゃっかり茶を濁させて貰っとこう。
BOSSのだと初期型ってったってもう音声信号が電子回路経由になっちまうが、非トゥルーバイパスのストンプ中では体験からは最も音が変らなかった実感が残ってるんだ。
恐らくは大時代的なラフな設計と、増幅素子がディスクリートトランジスタが中心なののせいだと思うんだけどね。
それが単にテキトーこいてたんじゃなく、まだその頃は昔乍らの機材の使い方してる人も少なくなかったのを配慮してたフシがあんねん。
だから後のちゃんと計測したりして作られたのよりゃ性能面で見劣りが無くも無いが、「実演時の耳」って観点では過去から現在に至る中では最も優秀な部類になってたりするんだ。
随時頻吠の如く音響性能と音楽性能には相反する面があるんで、ホントは今だって少々不便だろうとノイジーだろうと敢えて目を瞑るべきケースも少なくないと思うんだけどさ。
録音・再生の音質が昔よりこんなに良くなっちゃっうと、気付くな気にするなっても厳しいからねえ。
纏めるとBOSSの登場時位の頃がたまたまこの件では、自然とそうするには最も良い時代だったって事なんだろうな。
<つづく>
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