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2022年1月12日 (水)

音楽備忘録881 纏めて録るかバラして録るか?⑨

さて今回のは若干本項⑦の蒸し返しっぽくなっちまうが、グループ(若しくは録音時の人数)と必要パート数の問題についてだ。
少ない目なら補填に多い目ならお休みの宣告に苦慮させられたり、中々常にジャストフィットとは行かないもんだ。

俺は小編成の特に最小のトリオ体験が多かったからかはたまたコロナ禍のせいか、或は加齢でか分からんが最近は大編成に対する羨望が強まったりもしてる。
だがコロナ禍じゃ無くても資金も含めた運営が難関で、その中から私的気付きの幾つかを提示させて頂こう。

1.作編曲者が全員か否か
実際の負担割合は変動があって然りにしても、全員で作ってたなら単に演奏だけお休みって事で済む。
或は真逆に1人の天才を他の皆で支えようって趣旨なら、幾らも弾かなくて均等割りの経費を払う事となっても抵抗は無いかも知れない。

だが一定以上の人数でチームを組むと必然的に分担が細分化するんで、文句の出難い状態を維持し易いのは下世話だが結局は財力に帰結したりもしてしまう。
上記後者のも考え次第では才能を一種の財産とも看做せる訳で、打算的に過ぎるかもだが人の心の欲に自然に対応させるには必要な際も少なくないと思うんだ。

自称貧キングが突然妙なのを言い出してる様に思われるかもだが、急遽の出費が非対応だと先に考えとくしか解決策が無かったんよ。
この件本質は気持ちの問題であってお金じゃない筈だが、少なくとも資本主義社会では何を実行するにも先ずは「先立つもの」だし。

気持ち重視であればこそ飽く迄個人の見解やが、せめて金銭面での不平等感位は退治しときたいと思うんだ。
曲の出来栄えを最優先にすると出来た曲次第でパートや編成の人数の方は、弄れないし弄るべきじゃなくて融通が利かせらんないんだから。

2.本邦Rock系では編曲に対する認識が希薄
これは手前味噌でずっと虐げられて来た!?からちょいとナーバスにもなるが、演奏力と編曲力を分離して捉える力に劣った輩のなんと多い事か…。
小編成且つ低力量の内は演れる手段に乏しいんで気付け難くても仕方無い側面もあるが、カバーをする際にはとてつもなく大きな影響が露呈する。

近年本邦では不適切な著作権の事情もあって他人の曲を演るのが激減してるが、編曲を学んだりその力量を上げるには由々しき問題と考えている。
それ以前から概知の曲だと編曲や演奏のボロが露呈するのを嫌った面もあったかも知れんが、カバーから逃げ捲った処で「バレるタイミングを一寸遅らせる」効果しかおまへんでぇ。

悪い意味で自作曲に拘り過ぎてる方に是非お伝えしときたいのが、こんな一種の過剰保身って却ってブーメランになったりもする処でゲス。
実は曲はそこそこの出来なのに、劣編曲のせいで低評価されてたら勿体無いしね。

まあ曲自体への興味が強いとどうしたってそれ以外の部分のは薄くなるもんだけど、作曲・編曲・演奏と場合に依っちゃその録りってのは全部表裏一体でセットになってる物ですんでね。
不特定多数に対して最も有効なのは一点豪華主義では無く、各要素のレベルバランスの良い物の方だ。

上記2点の解決策の1つとして、不要人員の追放にバラ録りもある訳だ。
只弱点としては活動初期のLive時に苦労させられる処や、リアルのアンサンブル経験値が殆ど稼げなかったりする。

しかし又々私的ではあるがそもそもたった1つので、各スキルアップを賄おうってのも虫の良過ぎる話しなのよね。
上述の如く作品尊守にはバランス優先になるが、どれか1つだけを追及するにはそこのレベルは高い程良いやんか。

それからすっと録るののバラのみならず各分野のレベルアップの取り組みにも、ある程度バラして考えるのがどうせ要るんじゃないのかな。
大体に於いてどの世界でも兼業で失敗とか弱点が露呈するのって、本業じゃないんだからこの程度で良いやなんてするからだろうから。

<つづく>

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