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2022年1月24日 (月)

音楽備忘録893 録音でのプロとアマの違い⑩

「手早さ」に鍵があるのは録音に限りはしないが、具体的にどうやって養成してくかに言及してこう。
何たって腕前や慣れの支配力は大きいが、それ以外の方法論とか手順にも結構それなりにコツみたいなのがあるんだ。

大昔は楽器系機器の切替機能が脆弱だったからそれ等を扱う補助要員が、プロの場合は従事してるのが普通だった。
芝居の世界なら黒子・鉄道だったら蒸気機関車しか無かったから、運転士の他に機関士や助手が必ず同伴してたのと同じだ。

但し音楽界でのそれって録音時とLive時では配置や担当に差があって、録音時は「後からでも可能」な分に関しては無理にリアルタイムで処理されては居なかったんだ。
尤もマルチトラック登場前とかトラック数が僅少な内は、幾らも差別化は図れて無かったんだけどね。

Liveより作業の実情が見え難いのと↑も相まって、古の映画界以上にリアルタイムでやってる姿の印象だけ強く残ったのかな。
そんで私的ではあるが大昔と現在の中間期の実態が案外更に知られて無いみたいで、しかし一見半端なそんな時期のにこそ応用範囲の広い思想や技が豊富だったんすよ。

例えば近年では放送や配信の都合から、Classic系オケでもMicの個別マルチ立てが随分悪普及!?しちゃってるね。
そんなのを選んだ背景に流行や他ジャンルへの対抗心もあるんだろうが、それを音楽的に充分なMix出来る人材が足りてるとは到底思えないんだ。

電気・電子楽器を常用するジャンルに比べて、ミュージシャン志望で挫折して流れて来た技師とかが僅少そう。
これ日本の過去の歌謡界とかでも誤認がとても多いんだが、音楽的に正しく弄れてた人で完全に非ミュージシャンだった奴なんて居なかったんだけどさ。

江戸から昭和敗戦期に至る身分制度の名残か、必要以上に裏方の存在を希薄にしたがってた風でね。
その頃から既に業界さんだったりした人達は皆熟知してたんだけど、伝承に失敗して元祖の大御所だとかその手法が忘れ去られてるに等しいんだ。

私的に最も痛感してる失われた手法としてはEffectの後掛けが印象深いが、これと並行して音量の増減の方は必要以上にSW切替が蔓延しちゃったな。
単純に高音質を狙うと電気・電子楽器のボリウムは絞って無い状態の方がHi-Fiだし、歪みだって弾く強さより設定で賄った方が音響的には確かに有利だ。

けどこれ等は生楽器であれば完全に演奏表現の範疇にあるもので、特にチープな電気楽器ではダイナミックレンジの狭さを補う為の奏者ボリウム操作なんだよね。
確実性だけでならそりゃ失敗してもやり直せる後からの方が良いんだけど、それがちゃんと成立するのはMixer氏が本人兼任か同レベル以上のスキル持ちであった場合限定なんす。

もっと言っちゃうと仮に奏者より高レベルだったとしても、個性や手法も完璧に読んで再現するのって至難だと思うだす。
奏者が低レベル過ぎたらそれだって手出しした方が当座の結果は良くなるが、そうして過保護みたいなのを続けてると育成面ではマイナスでしか無いしね。

子役は役者として大成しないなんてのも↑と似た様な環境が主因で、日米英等とそれ以外の国を比べると結構違いがある気がするよ。
話しを戻すが事前事後のどちらでも技術的には可能なのについて、どっちをどう選ぶかが焦点なのかな。

例えば上記の音量調節にしても、ペダルスティールGuitarが身近にあったなら正解はとても明瞭だ。
Hammond Organなんかもその口で、Claptonのハンドビヴラートと同等以上に各奏者の個性と腕の見せ所だったりするじゃん。

なのでリアルタイムでパラメータの変更がある様なのなら前、それが無いのなら後ってのを基本にするのが相応しいんじゃないかな。
山下達郎はBomberって曲のSoloのワウペダルを後掛けしたって言ってたが、リアルタイムでは「思った様に操縦出来なかったから」だそうでこれは例外の典型だろう。

<つづく>

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