音楽備忘録875 RockのスタンダードⅡ➍
続いてスラップの参考例へ言及してくが、狭義でRockらしさに拘ると該当無しでも仕方無い。
Rockらしさの不足ってよりゃ、何せFunkyさが絶大なんでね。
それとRockへの導入初期には、プルの方ばっか取入れられたのにも関係があったと考えている。
俺自身ピックを持ったままでは試行錯誤を続けてるが、未だサムピングの方は上手く演れた事が無いしねえ。
当時流行に沿わすのに必然的にそうなってただけなんだが、Rockらしさっつうとスラップの中ではサムピングの方が実は適性があったんだよ。
それに俺が気付かされたのが今日の例示曲、PrinceのBambi(’79)って曲だった。
’80年代初頭に「ハコバン」のデモテープを作る際その仲間から紹介されたんだが、この仲間自身はCharが早期にカバーしてたのから知ったんだろうか。
彼は畠山修一(通称:カメ)って奴で惜しくも40代半ばで急逝しちまったが、金子マリの従兄で一時期Charの弟子だったんだ。
それと「ハコバン」にも今や翻訳が必要そうなんで付記しとくと、要は飲食店等のBGMとしての「継続的雇われBand」の事を当時業界内ではそう呼ばれてたんだ。
私的にはその時のメンツが生まれて初めて自身も含め「全員プロ」だったのに、店側の事情で仕事としては流れちゃったんだけどさ。
戯言はこん位で何故「サムピング主体なら意外とRock向き」の本題へ進めるが、プル程目立ち過ぎんのと連続させ易いってのがミソみたいなんだ。
今となってはPrinceってMichael Jacksonのライバル扱いで只のポピュラーの大御所だが、元々はミネアポリス・サウンドって当時のFunkの最新バリエーションの創始者なんだ。
Michael君はRock化に際し作曲法等はMcCartney氏等から教わり奏者も変えるので対処してたが、殿下(Prince)の方は当時は完全自前だからそうは行けない。
だが持てる才能をフルに発揮して楽器や奏法はFunkのと特には変えず、私的にはジミヘンよりバンヘイレンに近いHardさを作るのに成功してたと感じてるんだ。
先ずHard Rock化には通常ならハムバッキングPUと壁Marshallが要るのを、H.S.AndersonのMadcatって日本製カスタムテレキャスとFuzzで賄っちまった。
Bassにしてもピックはおろか普通の指弾きすらこの曲では避け、スラップではあるが俺耳では初な位サムピングをやたらに沢山用いてクリアしてたんだ。
歌については俺称「プリンスシャウト」ってこれを耳にする以前から、実はFunkよりRock向きだと思ってたけどね。
因みにこれはファルセット(裏声)でAccent部だけ深く歪ませる(人力オンリー!!)もので、意図的裏声シャウトの開祖としては俺知りだとIan Gillanが該当してて丸っきりHard系だわさ。
これはこれで実に素晴らしくはあるんだが↑の如くかなり特殊スキルを色々要すんで、とてもじゃないが大多数になんかお薦め出来ねんだわさ。
この時点で是非とも皆に再考願いたいのは、殿下本人だったら普通のやり方でも幾らでも多分行けるんだろうって処。
Funkの人がこんなにHard Rockしてたら何か痛快そうだし、今迄居なさそうだからやってみっべってな感じだったんじゃないのかな。
自身のルーツを敢えて滲ませるのも他人と違う方法を選んだのも、全ては殿下なりのオリジナリティの為とね。
ってかそもそもこの時点で、Rockにとっても詳しかったからこそ可能だったんじゃん。
裏技ってな表をマスターしてればこそ発動出来るもんで、残念だが裏から入って表を会得しようったってそりゃ虫が良過ぎるってもんですぜ旦那。
<つづく>
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