音楽備忘録861 RockのスタンダードⅡ➊
前回迄の件からRock Bassの特徴要素に、最低でも半分位はピック弾きが含まれてると個人的には思ってんだ。
最も単純な論より証拠としては、他ジャンルのより比率が高いし支障が出難いと思うんだけどどうでしょう。
とは言えピック弾きが性に合わんのに無理強いする気は無いものの、そうしないから聴かないとなると話は違って来るのや。
曲に対してBassにRockらしさがあまり不要な際なら、例えば知的Jazzっぽくなったって構いやしない。
けれど私論ではあるがもし「生粋のRock Bassist」になりたいとか、ありたいと思うなら寧ろ↑の逆現象を起こせないとって考えてんだ。
様々な曲をこなせるにはバリエーションが多い方が良いし、現代ではメインスタイルの他に簡単なスラップ位は出来た方が良いだろう。
しかし本業の力が不充分なままそっちへ勤しむのは残念コースで、本来は優先度があったのを是非意識して頂きたい処なのだ。
もし外注OKとなれば汎用力ではその筋の職人には到底及ばず、けど独自性等では下手で不器用だって専念してる奴ならそう簡単に全敗になったりゃしないのよ。
とは言えⅡで応用力も最早必須に近くなったんで、その為の工夫を授けるとしよう。
これから例示するのは超ヲタだし逆パなんでスマンが、奏法に依るジャンルの制限を拡大してる点で大いに参考になると思うだす。
昔米に居たInstant FunkってグループのIt Ain’t Reggae(But It’s Funky)って1976年の曲で、黒人に依る生粋FunkなのにBassがピック弾きになっててビックラこいた。
この手のって昔の英白人にはスラップはおろか指も不得意だが、Funkyなのを演りたいのに散見されはしたけどさ。
因みに後者の1例としてはAdrian Gurvitzのソロアルバムで、弟のPaul氏がピック弾きでバリバリのAORを演ってるよ。
それでもしやと安易に勘ぐったっけ↑が冒頭に入ってるアルバム(Get Down With The Philly Jump)、もう2曲目からかなり上手な指弾きが出て来てビックリ。
それでもスラップが苦手な分ピックと指の使い分けでもしたのかと食い下がって!?たら、最後の10曲目では更に上手なスラップをアッサリこなしてて2度驚かされた。
但し事後分析するとどうやらオートワウの表現の自在さの為にピックも使ったみたいだが、’70年代の米黒人にしては随分大胆な真似をしたもんですよ。
わ兎も角フレージングを主体とした工夫次第ではそんなんしても、音楽ジャンルに少なくとも悪影響は一切及ぼさない方法があったって証拠にはなってるね。
これをRock界で活用してるのに俺にはAerosmithのTom Hamilton等が印象深いが、上記お二方と比べれば寄せ方はかなり弱い。
只Funk曲を演るのに不足は無く、Funk Bassistと思われなくて構わんorそこ迄行ったら困るかもには丁度良い按配かも知れない。
俺にはリアルタイム体験だったんでWalk This WayったらHard目Rockのスタンダードに分類されるが、後年のRun-D.M.C.のカバーの方が売れた😓から今だとRockよりHip Hop(ラップ)のスタンダードと扱われるのかねぇ…。
なんてプチ皮肉ったのもそれだけ曲自体はそっち寄りだったのの証拠になりそうだからで、自分達のスタイルは堅持しつつ色んな曲を演るにはこんなのが絶対必要なんすよ。
ロカビリーが売れて商業化が進みPopsとなって米本国でRockに帰って来るのに、英の下手クソ若造の方が影響力があったのって多分こう云う部分なんじゃないのかな。
なのでRock Bass屋さんにはもう少し、ピック弾きの意義と価値を再認識して欲しいんよ。
<つづく>
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