音楽備忘録868 録音でのプロとアマの違い④
ここ迄のだとどれも機材自体以上に使い方に差があるのを述べては来たが、近年本邦ではプロ側の使い方スキルの平均が下落した!?せいで誤解を招き易くなったと感じている。
只歴史的見地に立てばかつてはプロしか使えなかった機材だって少なくなく、今だってモノホンPlate Reverbなんかだと一般個人が所有・運用するのは不可能に近かったりする。
なのでここで俺はかなり吠えはするが、やろうとさえ思えば誰にでも可能性があるのを主軸としてるつもりなんだ。
この件では普段は最低でも底辺プロ😢の実体験が最適と思え、昔アマだった間は例え大した事無くてもプロになれればそれだけで全部解決するなんて夢見てたんだ。
それがいざなれてみたら却ってアマ時代より苦しみは増すばかりだったが、事後客観考察してみれば至極当然の話しだったのよね。
貧クソガキらしたらBeatlesの環境は天国みたいに見えてたけど、その当時にもっと社会的評価のあるジャンルのベテランと比べたら多分差別・冷遇されてたんだよ。
例えばプロデューサのGeorge Martinって既に万能腕利きではあったが、ポピュラーはおろかClassicの人やんけ。
尤も当時の英にRock専門の高名プロデューサなんて居なかったから仕方無いかもだが、本業業界内では変人だったからこそ海の物とも山の物ともつかない新人のお守りへ左遷されただけなんだ。
只そこで不貞腐れずに柔軟思考で本人達以上に学んで研究して運良く成果を上げられたから、今では受勲者且つ伝説の偉人扱いになってっけどさ。
そんなの全く幸運だっただけで概述Char氏の教則音源収録時エピソードみたいに、わざわざ原典に忠実に歪ませたら「音割れてるから録り直して」なんてなってた可能性の方が遥かに高かったんだよ。
だからってClassic界でポピュラー界と同等に評価されてるかったら多分今でも否で、私的には失礼乍ら「過去のジャンル」の延命に最も貢献したんだからそれじゃあまりにおかしいと思うんだけどね。
だってもしClassic奏者は他ジャンルのお手伝いなんて一切しませんっなんてなってたら、新曲も出難いからもっとマイナー化してたに違い無いんだ。
いざ聴いてみたら少なくとも分かる人には今でも素晴らしかったとして、耳にする機会が少な過ぎりゃ世間に知られる前に食えないってんで皆止めちゃってたりしただろうから。
今でこそ覚悟も出来てるし一応ある程度は自己を確立出来たから気にならなくなったけど、嫌い且つ未経験のミュージカル伴奏とか最初にオファーが来た時ゃ内心はかなり葛藤があったんだ。
背に腹が返られなかったから即決したものの、先ずは本業以外の仕事ばっかりになったりゃしねえかと心配に。
かなり後になって客観分析出来る様になったり経緯が耳に入って来て、’70Rockの音が入用だったからオファーされたのを知って氷解したんだけどね。
けど譜面と指揮者に忠誠を誓いつつ生粋の’70Rockサウンドとノリを要求するなんて、本質的には無理な相談だから大変だったよ。
’70年代でも末期と’80年代初頭って音色的には大差無いんだから、ワイルドさやアバウト感とかが不足したら要求されたのより後の感じにしかならんのよ。
只でさえRock界内でもMarshallフルアップのウルサさにVocalistがクレームなんてのがあるってのに、門外漢にここだけはそっちに合せると目的の音にならないよって説明・理解して貰う処から始めなきゃなんなくてさ。
アマだったら喧嘩して飛び出してハイお終いでも良いが、既にチケット売っちゃった後ではそうも行かない。
仮に別人に挿げ替えた処で↑の解決だけは図れんと、本番に間に合わなくなるだけだし。
あれっ今更だがもしかしたら音以上に「口の強さ」を期待されて登用されたのかな?、かどうかは分からんが兎に角誰かが皆に理解させられんことにゃ話が始まらなかったのは確かだ。
因みにここで吠えてるだけだと論破王なだけで足りると見えるやもだが、相手が実演音楽家の場合「実音とセットの口」じゃないと殆ど効果が無いからね。
なのでこんなのには実演販売のジャパネットの高田社長の音楽版みたいなのが適任で、言えるだけ弾けるだけのどっちでも役不足なんだ。
こんな部分が正に「自営業」の最たる処で、趣味に留めるなら殆ど不要な音には直接は関係無いスキルだ。
<つづく>
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