音楽備忘録840 魔修理の記憶⑫&エレキストラップの話しⅣ
今回で過去述俺言い「¥10ストラップ」の修理詳細と、ストラップの適性マトメで一旦ケリを付けませう。
経年と疲労劣化に依るピン⇔ベルト連結部の革が裂損し、代替品をこしらえたのは記したが…。
実は縁あって少しだけ革細工の道具と材料は手元にあるが、この用途に耐えられそうなのは無かったので残念でしたにした。
探して材料を買うとして近年は通販が主流だしヘビーな用途に充分なのは入手し難そうで、そもそも無予算だが現物確認が出来て頃合いのがあれば或はだったんだけどね。
布でも革でも近年のになる程どれもより小奇麗にはなった代わり、どうも弱体化した感じが拭えなくて。
最新自前例では伝統的な厚手生地のデニムパンツが、普及価格帯からお留守になって困窮しつつあったりとか。
普通なら肌に優しく軽い方が喜ばれるもんだが、こんなにゴリ脚だとヤワなのはどうも相性が悪くていけねんだ。
理解促進の為に誇大表現すりゃ俺にとっては今の皆が歓迎する様なのだと、薄いレースのカーテンを下半身に纏って大通りの真ん中を歩けみたいな体感になるんですわ。
それでか強度面に少し過敏になってるかもだが、加工の手間を思うと信頼に足りない材料にしたくなくてさ。
でガラクタ収納なんかに転用してた不要鞄なんかを漁って、裏が布張りになってる厚手の合皮(多分ビニール)が俎上に残ったんだ。
この段階では万一失敗しても損失¥0だが、珍しく原型ので使われてた大型リベットだけは新規購入しただす。
ってのも片側は連結部もベルトも金属棒の平たく薄く変形させたのへ折り返して繋がってたが、反対端は両者を3っつのリベットで結合させてあったのよ。
その状態の長さが偶然ベストだったんで基本構造は変えたくないとなると、直結側はベルトの元穴をそのまま使うのが耐久性としても得策となったんだ。
買ってから早40年弱・その時点でもうどう見ても全く新品では無い程古いんで、壊れて無くば余計な加工を加えるのは危険そうで。
してここ迄は一応イメージ通りに進んで、けどなるべく綺麗に切り抜くのは中々大変だったよ。
自分が扱った中では過去最高に厚かったし、けど巾広のお陰でR(曲線半径)が大き目な分で少し助かったッス。
そして原形と同じくピン穴付近で2重になる部分は、ゴム系ボンドでも貼り合せといた。
それで目出度く5年位は実用上無問題で使えてっけど、こないだ様子を見てみたらボンドで貼った部分の殆どは何時の間にか剥がれちまってやんの。
2重部分のは2枚共ピン穴があるんで今ん処はピンが連結しててくれるが、ぼちぼち対策を施した方が良いかも知れない。
処でこれって布+ビニールの貼り合せタイプなのに何で他のより持ってるかったら、鋲がそこそこ打たれてそこでも結合されてるからだろう。
布の方もたまたま上出の伝統的デニム生地だしビニール側も妙に厚みのあるヤツなんで、縫合糸が半埋もれしてる分擦れ難かったらしい。
これが必ずしも単純に構造や材質だけでは判定すべきでない例ともなってるが、通販で直接手に取って弄くり回せないと良く分からない部分は多そうだ。
仮に引っ張られたらどれ位伸びるかとかその時どれ位硬くなるかとか、ご親切にスペックが公表されててもその筋の専門家じゃないと実際の程度ってのが良くは分からん。
店頭販売品にしたってストラップじゃ滅多に見本に開封されたのがあったりゃせんだろうから、こっちとしてはかなり厳し目の基準で判断してった方が良い思うんだ。
神経質にならんでも無事に済むとしたら知合いの誰かが使ってるのを触れられて、丁度それが欲しくなった時位だろうか。
エレキのストラップって個性とか独自性を主張出来る結構貴重な箇所なので、物真似OK時以外は甘く見ない方が良いんじゃないかなぁ。
<一旦終了>
« 音楽備忘録839 纏めて録るかバラして録るか?② | トップページ | 音楽備忘録841 Mic関係の色んな思い込み!?➍ »
「文化・芸術」カテゴリの記事
「音楽」カテゴリの記事
「ギター」カテゴリの記事
「ベース」カテゴリの記事
「奏法」カテゴリの記事
« 音楽備忘録839 纏めて録るかバラして録るか?② | トップページ | 音楽備忘録841 Mic関係の色んな思い込み!?➍ »
コメント