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2021年12月15日 (水)

音楽備忘録853 纏めて録るかバラして録るか?⑥

今度は今迄とは逆アプローチの音の交通整理みいなのに触れてくが、トラック数の制約から半ば開放された今日では最大の課題かも知れない。
どんなに平均音圧を上げといてもLiveの熱気みたいなのは純粋なスタジオ録音ではあまり期待出来んが、だからって近年本邦J-POP等を中心に数が一寸多過ぎてる気もすんだよね。

その中でも最も気になるのが「出しっ放し」になってるヤツで、尚且つ伴奏としての有効性の低いヤツだ。
寝る時だって彼氏の前では恥ずかしいから絶対化粧落としません的心情自体は理解も出来るけど、それでもリアル世界では服はパジャマとかにチェンジしてるからねえ。

これが録音作品となると服の部分が無い様なもんになるんで、顔だけで全てを表現しなきゃなんないみたいに考えとくんなまし。
眼前のリアル彼女だったら例えば後ろ姿を見るのも可能だが、一般的録音作品で聴く時点で変えられるとしたらせいぜい左右の片方だけとか入れ替え位が関の山。

前後を入替えるのすら出来ねんだから、録って混ぜる段階でその様な要素も盛込んどく必要があるある。
Liveですらソロの時だけ音量を上げて送出したりするのも、聴き手各自でバランスを弄ったり出来んのの最低保証みたいなもんなのよ。

この件コンセプト次第で「どの程度どんな隙間を許容出来るか」に変動はあるが、その逆に「どの程度の混雑迄なら許されるか」って方にあまりにも疎くなり過ぎてんだよ。
 第1の疑問:ひたすら賑やかにしたいなら何故そんな小編成のままで居るのか
 第2の疑問:盛り込む要素数の増加だけでホントに華やかになるのか
 第3の疑問:単にアンサンブルを複雑化させれば本当に隙間を撲滅出来るのか

って↑の正解はとっくの昔に実例が示されてて、Classicのオケの時点でもうどうするとどうなるかが判明してるんだけどねえ。
RockやPops等の小編成でサウンドをゴージャス化させた初期は外注だったが、その後楽器の発展等で小人数でも音数を増やせる様にはなった。

但しまだその時点では現代の打込みみたいに自由になった訳じゃ無く、飽く迄「たった4人にしては」とかその程度の限度があったんだ。
録音の方でも分離度の低さとトラック数の制約があったんで、要は目一杯考えずに追加した処で交通整理の必要性が生じる程の音数になんてならなかっただけなのよ。

過去体験から一端を紹介すると「鐘の音」みたいなのを入れたくなった際、機器が普及レベルアナログオンリーだった頃は実に苦戦させられたんだ。
順を追ってくと先ず音源が実物一択で、アナログシンセでは金属系倍音の豊富なのが作れなかった。

するともう1つハードルが増えるんだが現物の収録が中々困難で、不要背景雑音の回避位で精一杯に大抵はなった。
でそんなクウォリティの音源しか獲得出来んとなると、アンサンブルへ加えるのを極力最終段階近くへ持ってかないと音が変わって駄目。(それですら相当の劣化は覚悟の上で!
)

するとⅡで何とかして最後に追加で構わない様な編曲やトラック割りにしとかなきゃで、失敗したけどどうしてもとなりゃ最悪時は全部最初から録り直すしか無くなるある。
そんな状況に頻繁に晒されてりゃ幾ら感性主導で行くんだったって、全く後先考えずに重ねてくなんておっかなくて出来ねんだ。

なので過去名作のインタビューとかで「気分で」とか「その場の思い付きで」とか語られてても、その内実は今みたいなボタン1つ押しただけで「純粋に追加」なんてのは不可能だったんすよ。
必然的にしてただけで一々「頭を使った」って意識が無いから、幾ら訊き直しても言葉に表れて来なかっただけなのよ。

<つづく>

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